カリブの島国は「売り物でない」 台湾との断交中国圧力に駐台大使
【台北共同】台湾と外交関係があるカリブ海の島国セントビンセント・グレナディーンのボウマン駐台大使が21日までに共同通信のインタビューに応じ、経済的手段などを使い台湾との断交を迫る中国を念頭に「(わが国は)売り物ではない」と述べ、屈しない姿勢を強調した。ボウマン氏は台湾と外交関係のある国の駐台大使を代表する外交団長を務めている。 2019年にボウマン氏が大使に就任後、台湾と断交した国は5カ国に上る。ボウマン氏は「(断交した国の大使らは)皆不意を突かれた形だった。(台湾との)友情を引き裂かれ誰も満足していなかった」と述べ、台湾を追われた大使らの無念を代弁した。 台湾には民主主義だけではなく人道主義の価値観があると主張。中国と国交のあるカリブ海諸国が自然災害に見舞われた際も台湾が積極的に支援したと言及した。 またセントビンセント・グレナディーンは国民レベルで台湾との友情を築いていると説明。中国からの圧力があるとした上で、自国は「売り出し中」の看板は出していないと説明した。