協栄ジム活動休止でフリーとなった亀田和毅が“原点“の大阪グリーンツダジム移籍へ
ボクシングの名門、協栄ジムが活動休止したことから同ジムを離れてフリーの立場となっていた元2階級制覇王者、亀田和毅(28)が、元々の出身母体である大阪のグリーンツダジムへ移籍する方向で話が進んでいることが24日、明らかになった。同ジムの本石昌也会長も事実を認め、年明けにも直接会談を行い、条件が合致すれば受け入れる姿勢であることを明かした。亀田は再起に向け米国ラスベガスで練習を行っているが、国内ではボクシング人生の原点であるジムを拠点に3階級制覇を目指すことになりそうだ。 協栄ジムの金平桂一郎会長は、経営権を譲渡していたオーナーサイドから業務委託契約を解除されたことから、12月9日に「休会届け」を東日本ボクシング協会へ提出。協栄ジムは活動休止、所属選手は全員フリーとなり、新しい所属先を見つけなければ国内での試合ができない状況に追い込まれていた。 全日本新人王決定戦(22日・後楽園)に出場が決まっていた亀田3兄弟のいとこである亀田京之介(21)、竹原毅(24)の2人は、東日本ボクシング協会会長の花形進氏が“助け船”を出して3か月の期限付きで花形ジムへ移籍。試合出場を果たすことができたが、協栄ジムの看板ボクサーだった亀田和毅の国内移籍先は未定のままだった。そこで移籍先として浮上したのが、元々の出身母体である大阪のグリーンツダジムだ。 関係者の話によると、後援者が間に立ち、グリーンツダジムへ移籍の相談が持ち掛けられたという。皮肉にも、亀田京之介が全日本新人王決定戦のフェザー級で僅差の判定で敗れた前田稔輝(23)の所属ジムが、そのグリーンツダジムだった。 グリーンツダジムの本石会長を直撃すると「亀田和毅の移籍の話をオファーされているのは事実です」と認めた。その上で、「すでにフリーになっているという話ですので、年明けにも、直接、本人と関係者を交えて移籍についての話をする予定です。名門の協栄さんが、あんなことになり、元2階級制覇のチャンピオンの所属先が決まらず、このまま日本で試合ができないのは、もったいない話です。話し合い次第ですが、僕としても、なんとかしたいと前向きに考えています」と、移籍の受け入れへ前向きな姿勢を明らかにした。