ニューオーリンズの車突入、容疑者が下見 スマートグラスで撮影も 米FBI
【AFP=時事】米ルイジアナ州ニューオーリンズで1日、退役軍人の男が新年を祝う群衆に車で突っ込み14人が死亡した事件で、捜査当局は5日、男が現場を下調べするために同市を数回訪れていたと発表した。そのうちの1回については、カメラ機能の付いたスマートグラスで現場を録画していた。 【写真】鏡を使ってスマートグラスをテストしているとみられるジャバール容疑者 米連邦捜査局(FBI)は、テキサス州在住だったシャムスード・ディン・ジャバール容疑者(42)が、ニューオーリンズを10月下旬と11月10日に訪問していたことを明らかにした。 FBIが公開した動画では、ジャバール容疑者が最初の訪問時に市内の有名観光地フレンチクォーターを自転車で低速走行しながら、米メタ製のスマートグラスで撮影していたことが確認できた。 動画にはまた、ジャバール容疑者が鏡に自分の全身を映し、スマートグラスをテストしているとみられる映像も残っていた。犯行当時もスマートグラスを着用していたが、録画機能は起動していなかったとFBIはみている。 ジャバール容疑者は以前から、ソーシャルメディアでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」への忠誠を宣言し、車からはISの旗も見つかっている。 FBIによると、2023年の夏にはエジプトとカナダに立て続けに渡航しており、FBIではこれらの旅行中にジャバール容疑者が接触した可能性のある人物の特定を試みている。 ジャバール容疑者がピックアップトラックで群衆に突っ込んだ事件では、14人が死亡、少なくとも30人が負傷した。容疑者は警察との銃撃戦で死亡した。【翻訳編集】 AFPBB News