こんな映画は福田雄一にしかできない、有名俳優たちがふざけ倒す『聖☆おにいさん』
『女子―ズ』の魅力
逆に福田組でいうと、ムロツヨシの出番が極端に少ないことや、朝ドラ「おむすび」の主演に抜擢されたことが関係しているのか、1月24日に公開の『アンダーニンジャ』(今後、サプライズで情報解禁というのもあるかもしれないが……)も同様に、福田組一番のコメディエンヌ・橋本環奈が不在なのは残念でならない。 個人的に良かったのは、2014年の『女子―ズ』の新バージョン”新生女子―ズ”が観られたこと。引き続き川口春奈主演で『女子―ズ2』を別で制作してもらいたいと思えるほどに、短いシーンに魅力が詰まっていた。 批判的に聞こえてしまった点もあるかもしれないが、そんなことはなくて、間違いなくこの作品は、福田雄一という唯一無二のクリエイターにしかできない作品であるし、ここまでの有名俳優陣を引っ張ってこられること、そして、こういった作品を劇場映画として制作できるかというと、誰にでもできることではない。 【ストーリー】 広い宇宙の数あるひとつ、燦然と輝く命の星、地球。世紀末を無事乗り越えた神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダは、日本の四季折々を感じながら下界で密やかにバカンスを楽しんでいた。東京・立川にある風呂なし6畳一間のアパートをシェアし、ふたり暮らし。アイスを分け合ったり、近所の商店街で福引きを楽しんだり、お笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成したり。ゆるーい日常を過ごす2人の元にある日、天界からの使者が現れ、禁断のオファーが伝えられる。やがてそれは、神も仏も天使も悪魔が入り乱れる、まさかの地球滅亡の危機へと繋がっていく!? 【クレジット】 原作:中村光「聖☆おにいさん」(講談社「モーニング・ツー」連載) 脚本・監督:#福田雄一 出演:松山ケンイチ、染谷将太、賀来賢人、岩田剛典、勝地涼、白石麻衣、仲野太賀、神木隆之介、山本美月、桜井日奈子、川口春奈、中田青渚、吉柳咲良、田中美久、森日菜美、安斉星来、山田孝之、ムロツヨシ、佐藤二朗、窪田正孝、藤原竜也ほか 主題歌:「ビターバカンス」Mrs. GREEN APPLE(ユニバーサル ミュージック / EMI Records) 製作:映画『聖☆おにいさん』製作委員会 制作プロダクション:クレデウス 配給:東宝 公開日:2024年12月20日(金) (C)中村光/講談社 (C)2024 映画「聖☆おにいさん」製作委員会
バフィー吉川