人間関係のモヤモヤ、更年期症状との両立…。大人世代の仕事の悩みに寄り添うアドバイス3つ
人間関係や職場環境の変化などによるストレス。つらい気持ちをためこんでしまうと、自分の本来のよさを出せなくなってしまいます。ここでは、女性たちのさまざまな悩みに向き合ってきた産婦人科医・高尾美穂先生に、大人世代の仕事のモヤモヤを手放すヒントを教えてもらいました。
人からいいように使われている気がしてモヤモヤ…
お悩み「仕事や子どもの習い事で頼まれごとが多く、いいように使われている気がしてモヤモヤしています。頼まれにくい雰囲気を出したい訳ではないのですが、なにに気をつけたらいい?」
●本当に自分がしたいことなのか問いかけ、納得した状態で取り組む
この方は、人当たりがよく声をかけやすい方だと思うんです。そして器用でだいたいのことをそれなりのクオリティで終わらせることができるので信頼されているのだと思います。だからもし、頼まれごとでモヤモヤしてしまったときには、それが「本当に自分のしたいことなのか」という問いを、一度自分に投げかけてみるのが大事だと思います。 たとえば、自分がこれから取り組んでいきたい分野であればありがたくお引き受けするのがいいと思いますが、今まで何度もやってきた仕事でそれほど乗り気ではないのであれば、お断りしてもよいでしょう。 私自身の場合は、ご依頼があった際に「私じゃなくてもいいお仕事」なのか、「絶対私がした方がいいお仕事」なのかを考えるようにしています。産婦人科の領域をプラスちょっとはみ出しているようなご依頼の場合は、私が引き受けた方がいいと思いますし、一方で更年期や生理に関することなど、今まで繰り返しお伝えしてきたことは私じゃないほかの産婦人科の先生でもいいのかもしれません。いずれにしても、「自分がしたいことなのか」という自分への問いかけは、いつでもした方がいいと思っています。もし引き受けるのであれば、自分なりに納得した状態で取り組む方が、よい結果を生むでしょうから。 そのためにも、普段から自分が仕事でしていきたいことはなにか、社会においてしていきたいことはなにかを、頭の中でシミュレーションしておくとよいですね。