人間関係のモヤモヤ、更年期症状との両立…。大人世代の仕事の悩みに寄り添うアドバイス3つ
更年期の不調と仕事の両立が難しい
お悩み「更年期の不調から集中力や判断力が落ち、仕事が滞りがち。更年期障害であることを独身の若い男性上司に相談できずにいます。現在管理職から降格を申し出るか悩んでいます」
●仕事を部下に振る、上司と話すなど、できることから行動を
更年期に調子がよくないのであれば、優先順位を考えて働き方を変える必要があります。この方の場合にできることをいくつか考えてみましょう。 たとえば、自分の仕事量を減らすために、悩まずにとにかく部下に仕事を振り分けるというのはいかがでしょうか。仕事量を減らすことで、心と体に余裕が生まれるかもしれません。 そしてもう1つできることは、上司に相談することです。更年期の症状を話したところで、理解してもらえるかと不安もあるでしょう。でも今の状況を変えるためには、上司にアプローチすることは重要です。 上司が若い男性で結婚もしていない場合、更年期のことを知る機会は、企業研修くらいしかないだろうと思われます。しかし、もしかしたら上司も母親の更年期が重くて、部下である女性の健康問題にちゃんと向き合わなきゃ、と思っておられるかもしれません。上司がどう考えているかは、話してみないとわかりませんよね。もし自分が更年期であることを伝えるのをためらっているのなら、「体調がよくない」と相談してはいかがでしょうか。 更年期に仕事を変え、働き方を調整して仕事以外の楽しみにも向き合えているという方もいらっしゃいます。私はかなりの仕事人間ですから、上司に相談しないまま降格を選んだり、今の仕事を辞めたりするのはもったいないという気持ちが強いです。と同時に、ハードな仕事を辞めてほどほどの仕事につき、自分のしたかったことをして前向きに人生を送ることができるなら、それもよいかもしれないとも考えます。生活の中の優先順位を再度確認してみるのも、1つの選択肢です。
仕事が忙しく、すべて投げ出したい気持ちになってしまう
お悩み「私は公務員で、上司と2人だけの出先機関に異動したばかり。残業や休日出勤が続き、家は荒れ放題です。心おきなく話せる人が近くにおらず、情緒不安定で泣けてしまうことも。すべてを投げ出したい気持ちでいっぱいです」