妊婦ジャケットに中学生の反応は!? 「赤ちゃんに優しくなれる」ピジョンの出前授業に参加してみた
妊婦体験・ベビーカー体験も
座学の後は、実際にママ・パパの気持ちを体験する時間です。 まずは、妊婦ジャケットを着ての、妊婦体験。妊娠8~9カ月の重さを体験してもらいます。 大きな体を抱えながら、靴ひもを結んだり、狭い道を歩いたりと身体を動かし、その不自由さを実感。「普段できている日常生活が難しくなる」「大変さを実感した」との感想が聞かれました。 次はベビーカー体験。障害物が置かれた教室を、ベビーカーを押しながら一周します。「大事な赤ちゃんを乗せているのでゆっくり走ってください」との笠井さんの声掛けに、皆緊張の面持ちです。 無事ゴールについた生徒のみなさんは、「小回りが利かない感じ」「でこぼこした道だときつそう」「狭い所にぶつけないようにするのが大変」と、移動の難しさを感じた様子でした。
妊婦さんや小さい子連れの人にできること
授業の最後には、妊婦さんや小さい子連れの人が困っているときにどんな支援ができるか、グループディスカッションが行われました。 とにかく沢山のアイディアを並べる班、じっくり考える班と様々ですが、どのグループからも真剣さがうかがえます。
こちらのグループは、「コンビニの下の棚にある商品を代わりに取ってあげたい」というアイデアを発表。妊婦体験で、実際に不自由さを目の当たりにしたからこそのアイデアです。 赤ちゃんは未来を創る大切な存在である、と語る笠井さん。「赤ちゃんや妊婦さんを他人だからと切り捨てず、自分にできることはないかとあたたかい目線でかかわってほしい」と締めくくりました。
授業を終えた生徒の反応は?
授業を終えた生徒のみなさんからは、「赤ちゃんは守るべき存在だと実感した」「妊婦さんや子連れの人を積極的に支えたい」と、前向きな感想が多く聞かれました。「赤ちゃんが何でも口に入れる事を知らなかったので衝撃」「親戚の赤ちゃんと触れ合う時は、おもちゃをちゃんと除菌をしなくては」という声も。 今回授業を依頼した東海大学付属高輪台高等学校・中等部の野口大輔先生は、「普段は少し斜に構えているような生徒達も、食い入るように赤ちゃんの映像を見ていた」と感慨深げです。「妊婦さんや赤ちゃんへのサポートは、頭で思うだけではなく、ぜひ実際に行動を起こしてほしい」と期待を口にしていました。 中学生にとって新しい発見の連続だった今回の授業。きっと貴重な体験になったはずです。