公立高校に通う子どもの教育費が「1万5000円」と言うママ友。我が家は「8000円」程度なのですが、年収も2倍ほど違うのでしょうか?
ママ友と子どもの教育費の話をしていると、費用の違いが気になることがあるでしょう。同じく公立高校に通っているにもかかわらず、学校によって費用が異なるケースがあります。教育費が高い家庭の年収が気になる方もいるでしょう。 しかし、教育費に約2倍の差があったとしても、必ずしも年収に2倍以上の差があるとは限らないでしょう。今回は、教育費の平均額や年収別の違い、公立高校の授業料の差などについてご紹介します。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
公立高校の学校教育費はどれくらい?
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、全日制の公立高校では、学校教育費の総額が平均30万9261円でした。内訳は以下の通りです。 ・入学金等:1万6143円 ・授業料:5万2120円 ・修学旅行等:1万9556円 ・学校納付金等:3万2805円 ・図書・学用品・実習材料費等:5万3103円 ・教科外活動費:3万9395円 ・通学関係費:9万1169円 ・その他:4970円 このうち毎年発生するお金は、「授業料」「図書・学用品・実習材料費等」「教科外活動費」「通学関係費」でしょう。「入学金等」と「修学旅行等」以外の6項目です。合計は27万3562円のため、1年間で約9万1187円、月額に換算すると約7599円になります。 もし月額の教育費が8000円なら、おおよそ平均値と同じといえるでしょう。
教育費以外の学習費はいくら?
同調査では、学習費として学校教育費のほかに「学校給食費」「学校外活動費」の3項目から成り立っています。そのうち、高校は学校給食費がないため、学校教育費以外の学習費は学校外活動費のみです。 調査によると、公立高校における学校外活動費の平均費用は20万3710円、学校教育費と合計した学習費総額は平均51万2971円の結果でした。 ■年収別の学習費に違いはある? 学習費総額は、年収に応じて平均額が異なります。同調査によると、年収別の公立高校の平均学習費は表1の通りです。 表1