アメリカと日本でこんなに違う「米」事情。現地で人気な意外な種類
連日報道されている「米不足」。では、海外ではどんなお米を食べられているのでしょうか。今回は、アメリカ・シアトルに住んで十数年。子育てに奮闘するライターのNorikoさんに、アメリカの「米」事情について教えてもらいました。
意外と知らない!アメリカの「米」事情
日本に帰省するたび、お米、ご飯のおいしさに感動しています。水分をたっぷり含んだ、炊きたてのつやっとした日本の米は格別。納豆だけで茶碗一杯がすぐなくなります。今年はアメリカに戻って間もなく、日本で米不足になったと聞いて驚きました。 私はアメリカではもっぱら“カリフォルニア米”を食べています。渡米したての頃は炊飯器もなく、たまに鍋や電子レンジでご飯を炊いていました。20年前の当時、地元のスーパーで売っているお米の種類は少なく、パサパサで味もイマイチ。それでも貴重な「日本食」としてはありがたいものでした。 最近は全米での日本食ブームの影響か、カリフォルニア米だけでなく日本米も種類がぐっと増えて手に入りやすくなりました。 手頃な価格でコスパがいいという理由から、わが家でよく買うのは、コストコで売られている「HOMAI」と、日系スーパーでたびたびセールをしている「SEKKA」です。どちらも中粒(ミディアムグレイン)のカリフォルニア米。日本で一般的な短粒(ショートグレイン)とは区別されています。 カリフォルニア産、日本産の短粒米も出回ってはいますが、富裕層価格の高級品のため、なかなか手が出ません。私の場合、短粒米はオンラインのアジア系スーパーなどでセール品を見つけたら買うくらいです。 カリフォルニア産中粒米は、食感はパラッとしていますが、汁気のあるおかずと合わせれば日本食にも問題なし。白米だけで食べるなら短粒米にはかなわないので、使い分けられるのであれば、中粒米はカレーやチャーハン、丼向きかもしれません。 炊飯器によるとは思いますが、すぐ食べる分には普通炊きより、早炊きのほうが水分も残り、粒もしっかり立っている気がします。