空腹じゃないのに"爆食い"してしまう…「エモーショナルイーティング」の引き金&克服法
「食事」と「感情」は切り離すべき?
様々なリスクが潜んでいるエモーショナルイーティング。その引き金となるものが“ネガティブな感情”だと聞くと、「食事と感情は切り離したほうが良いのでは?」と考える人もいるはず。 佐藤先生は、「ストレス発散のために、“適正な範囲”で食事をとることは悪いことだと思わない」と話します。食べ物をじっくり味わい、「食べることで得られる感情」に集中すると、これが良いストレス発散方法になる場合もあります。 一方で、ネガティブな感情をどうにかしようとして食べ物を大量に消費している場合は、味わっているのではなく無我夢中で口に放り込んでいることが多いそう。 「食べ物をしっかりと味わうことができれば、それが喜びや満足感につながり、ネガティブな感情が打ち消されることもあると思います」
エモーショナルイーティングの克服方法
エモーショナルイーティングを克服するためには、食べたものや量を把握し、規則正しく食事をとることが大切。ここからは、エモーショナルイーティングの克服方法をご紹介。
規則正しい食事を心がける
エモーショナルイーティングで食べすぎてしまう状態から、規則正しい食生活に戻すことを意識しましょう。食べすぎたことを後悔して体重の減量をしようとカロリー制限をすると、身体が飢餓状態に陥り、かえって「食べたい」という欲求が生まれやすくなります。さらにそこへネガティブな感情が加わると、爆発的に何かを食べたくなる衝動に駆られることも。 「食べる・食べない」を極端に繰り返すのではなく、3食を決まった時間に決まった量だけ食べるようにしましょう。さらに、エモーショナルイーティングの克服中は、起きている間に4時間以上何も食べない時間をつくらないようにすることが肝心。 「午後のおやつや夜食を食べたほうが、『食べたい』という衝動が抑えられます。体重の増減ではなく規則正しく適正な量の食事をとることにフォーカスしましょう」
食事の記録をつける
食べ過ぎて後悔してしまうことを防ぐためには、食事の記録をつけるのが有効。食べたものや量を目で見てわかるようにすることで、食べ物について余計に考えてしまったり、嫌な気持ちになってしまったりすることもあるかもしれません。しかし、自分が食べたものや量、時間などを記録として残すことで、客観的に現状を見直すことも可能になります。