【アルゼンチン共和国杯・厩舎直送】マイネルメモリーは短期放牧で回復 23戦目の4歳馬が重賞初Vへ
[GⅡアルゼンチン共和国杯=2024年11月3日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2500メートル] 稲荷特別→テレQ杯と連勝でオープン入りを果たしたマイネルメモリー(牡4・宮)が、昇級2戦目で昨年のGⅢ毎日杯以来となる重賞に挑戦する。 「前走は状態があまり良くなかったので、厳しい結果も覚悟していたんですけど、その中でも掲示板を確保して、想像以上に頑張ってくれました」 担当の宮助手が5着だった前走のケフェウスS(OP)を振り返る。今年は2~7月にかけてタフに月1走ペースで6戦を消化。数を使ったことで背腰にやや疲れが出てしまった。そこでこの中間は短期放牧を挟んでの調整。9日に栗東へ帰厩した。「レースの疲れもそれほどなく、スムーズに立ち上げられました。前走より明らかに良くて、全く違います。重心の低い走りをするし、体の柔らかさも戻ってきています」とリフレッシュ効果によるデキの良さに太鼓判を押す。 出遅れが課題だが、我が強い性格。稽古で求めすぎるとへそを曲げてやめてしまうところがあるため、ゲート練習を積むよりも距離を延ばすことでカバーするのが狙いだ。昨春のゆきやなぎ賞(阪神芝2400メートル)では5着に敗れたが、1~3着がいずれもオープンに出世(サトノグランツ、サヴォーナ、ブレイヴロッカー)したハイレベルレースだった。そこで0秒5差なら、長距離適性はうかがえる。 「この春くらいから半年間ほど攻め馬を強化していて、それに応じて結果も上がってきていますから。当時よりも体力はついています」と同助手。実績面での見劣りは否めないが、その分ハンデは55キロにとどまった。剛腕シュタルケとの新コンビで目覚めれば、大金星のシーンが見られるかもしれない。
東スポ競馬編集部