結局、飛行機出発のどれくらい前までに空港に着けばOK? 国内線と国際線で異なる目安【旅行のプロが解説】
旅行や帰省で飛行機を利用する人も多い年末年始。普段より空港も混雑しているだけに、乗り遅れにはいつも以上に気を付けたいところですよね。出発の何分前までに空港に行けば問題ないのでしょうか。 【図解】年末年始の空港・駅で気を付けたい「6つのポイント」 「All About」旅行ガイドの古屋江美子が回答します。 (今回の質問) 結局、空港には飛行機出発のどれくらい前までに着けば間に合いますか? 年末に旅行するので気になっています。 (回答) 年末年始のような繁忙期には国内線は1時間半~2時間前、国際線の場合は3時間前が目安。LCCは締め切り時間が早い場合が多いので、さらに30分ほど余裕をみてください。 以下で詳しく解説します。
◆繁忙期は早めの到着がおすすめ
通常では国内線は1時間前、国際線は2時間前には空港に到着するようにと言われますが、年末年始のような繁忙期には国内線は1時間半~2時間前、国際線の場合は3時間前を目安にするとよいでしょう。ただし、インバウンド需要の高まりもあり、最近では国際線は常に3時間前くらいに到着するくらいの方が安心になりつつあります。 また、LCCを利用する場合、手続きや搭乗案内の締め切り時間が早い場合が多いので、さらに30分ほど余裕をみてください。また、年末年始は空港の駐車場が混み、満車ですぐに入庫できないこともあります。車で行く場合はさらに早めに出る必要があります。できれば公共交通機関の方が安心です。
◆空港に着いてからやることは?
空港に着いてからやることは以下のとおりです。国内線と国際線の違いは、「4. 出国手続き」の有無のみです。 ※具体的な時間や機側は、航空会社や空港、路線によって異なることがありますので、旅行前に最新情報をご確認ください。 1. チェックイン手続き(※オンラインチェックインをしていれば不要) 国内線は出発20分前まで(LCCは30分前まで)、 国際線は出発60分前が締め切りの目安。最近は自動チェックイン機でスムーズになっていますが、空港や航空会社によっては用意がないこともあるので注意しましょう。事前にオンラインでチェックインを済ませると、チェックインカウンターに並ぶ手間を省けるのでおすすめですが、小さな子連れやチケットの種類など条件によっては、オンラインチェックインができないことがある点にも気を付けたいところです。 2. 手荷物預け入れ 機内に持ち込めない荷物は預けます。カウンターの待ち列が長い場合、列の最後尾ではチェックインカウンターと手荷物カウンターの列が区別がつきにくいことがあるので要注意。オンラインチェックインを済ませているのに間違ってチェックインカウンターの列に並ぶと、時間のムダになってしまいます。自動手荷物預け機がある空港や航空会社だと手続きが短時間で済むのでおすすめです。 また、これは空港に着く前の注意事項となりますが、パッキングの際は機内持ち込みや預け手荷物のルールの確認をしましょう。例えば、モバイルバッテリーは預け入れ手荷物に入れるのはNG。必ず機内持ち込みにします。また、コードレスヘアアイロンのうち、電池をとりはずせないタイプは機内持ち込みも預け手荷物もNGです。取り外せるタイプの場合、取り外したリチウムイオン(金属)電池は機内持ち込みにします。 3. 保安検査 機内に持ち込む荷物や身に着けているものをチェックします。国内線は出発20分前までに通過、国際線はそれより前に通過する必要がありますが、年末年始はここが長蛇の列になりやすく、ギリギリだと間に合いません。 保安検査をスムーズに通過するためにも、機内持ち込みのルールは遵守しましょう。例えば、刃物を持ち込めないことは理解していても、子どもの筆箱などにハサミなどが入っていた、なんてこともありえます。また、国際線の場合、100ミリリットルを超える容器に入った液体物は機内持ち込みが禁止なので、化粧品などの容量にも注意です。 4. 出国手続き(国際線のみ) パスポートやビザ(必要な場合のみ)を用意します。 成田空港、羽田空港、中部空港、関西空港は自動化ゲートが導入されているので、そこまで並びません(※成田空港の第3ターミナル、羽田空港の第2ターミナル、中部空港の第2ターミナルをのぞく)。 5. 搭乗ゲートへの移動 国内線は出発10分前まで、LCCは15~20分前、国際線は30~40分前が目安。具体的な時間は搭乗券に記載されているので、その時刻までには確実にゲートへ向かいましょう。ゲートが遠いこともあるので、まずは場所の確認を。 これ以外に、買い物や食事などをしたければプラスアルファの時間が必要です。海外旅行なら保安検査の前に両替をする人もいるでしょう。子連れなら搭乗前におむつ替えや授乳も済ませたいところです。 空港には買い物や食事の場所やキッズエリアなどもあり、時間が余っても退屈はしません。ぜひ時間に余裕をもって到着して、トラブルのない旅を楽しんでください。 この記事の筆者:古屋 江美子 旅行やグルメを中心にWebや雑誌などさまざまな媒体で活躍。これまでに訪れた国は約40ヶ国。出産後は育児ジャンルにも活動の場を広げ、出身地である山梨県の「やまなし大使」としてもさまざまな情報を発信中。現在は神奈川県在住。
古屋 江美子