フロントロウ独占マクラーレンF1、“ボッタス流”玉突きクラッシュの再来を警戒「決勝ターン1で色々なことが起こるかも」
F1ハンガリーGPの予選でフロントロウを独占したマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリは、決勝レースに向けて後続車両からの追突を警戒。3年前に当時メルセデスのバルテリ・ボッタス(現ザウバー)がノリスとレッドブルの2台を撃墜した件の再来に用心する必要があると冗談交じりに語った。 【動画】角田裕毅、予選トップ10入りも悔しいクラッシュ|F1ハンガリーGP マクラーレンは今年のハンガリーGPで2012年ブラジルGP以来となる予選1-2を獲得。ただ3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンがつけ、ここからの2台追い抜きを狙っている。 舞台となるハンガロリンクは、スターティンググリッドからターン1までの距離が長く、スタート直後はポジション取りの中で後方集団に混乱が発生する可能性が高い。 2021年ハンガリーGPは雨の決勝スタートとなり、2番手から出走したボッタスがブレーキングポイントを見誤り、ノリスに激突。コントロールを失ったノリスのマシンはフェルスタッペンに、ボッタスがもう1台のレッドブルに乗るペレスも巻き込む形となった。 この上位4台の後ろでは、アストンマーティンのランス・ストロールがボッタスと同じようなミスでフェラーリのシャルル・ルクレールを撃墜していた。 ノリスは予選後の記者会見で、2023年カタールGPスプリント以来のピアストリとのフロントロウスタートについて、こう語った。 「僕らはどこかでフロントロウに並んだり、他の場所で横並びになったりした? 多分カタールだね」 そしてノリスは、3番手スタートのフェルスタッペンに対してこう言った。 「僕のマシンの後ろから来るの? あんまり良いことじゃないね。あのボッタスだ!」 そしてノリスは、チームメイトと横並びという状況でも、心配はしていないと続けた。 「正直なところ、これは(マクラーレン内で)話し合うことで、僕らはこれまで通りやるよ」とノリスは言う。 「僕らは常にクリーンなレースを続けてきたし、互いを尊重し、必要な時には助け合ってきたと思う。だから心配はしていないよ」 またピアストリは「ブダペストでこれほど高い位置からスタートしたのは初めてだと思う」として、次のように語った。 「ターン1までは明らかに長いし、後ろにはスリップストリームのチャンスを与えてしまう」 「昨年は4番手スタートからクリーンなスタートを切って2位になった。ターン1では色々なことが起こり得るというのは分かっている。さっき話題に出たボッタスみたいにね」 「どうなるか見てみよう。いいスタートを切れば、必ずいい方向に向かうと思う。でも長丁場だ。それに他の人たちも関わってくることだろうしね」
Alex Kalinauckas