ホンダ・レーシングに9000万円の罰金!アルピーヌも6000万円!罰金の内容とは?FIA、異議申し立ては受け付けず
ホンダ・レーシング(HRC)とアルピーヌは、2023年から始まったF1パワーユニット財務規則違反により多額の罰金を課された。 先月、F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、2023年からルノー、ホンダ、フェラーリ、メルセデスの4メーカーに適用された新しいバジェットキャップ(予算上限)について、両パワーユニットメーカーが「手続き違反」を犯したことを明らかにした。 FIAは、HRCもアルピーヌも「コストキャップを超えていない」とし、実際には「新しい財務規則の複雑さ」を考慮し「常に誠実に行動していた」と述べている。 現在、パリに本部を置く連盟は、HRCとルノーそれぞれと「違反受諾合意書」を締結したと発表している。 ■HRCは9,200万円 レッドブルにパワーユニット・サプライヤーであるHRCの罰金は最高額の約9,200万円(60万ドル)に加え管理費が課せられる。 FIAは、HRCが「特定のコストの不正確な除外や調整から利益を得たり、利益を得ようとした証拠はない」と強調した。 FIAはさらに、HRCは実際には「2023年のコストキャップを下回っており」、ダイナモのメンテナンスなどに関する「正確な報告書類を提出できなかった」ことのみが有罪であるとした。 HRC関係者は以前、この新しいルールは「複雑すぎる」と語っていた。実際、チーム側のバジェットキャップでもその計算について混乱が起こっていた。 ■ルノー・アルピーヌは6,100万円 ルノー・アルピーヌの罰金はさらに低い6,100万円(40万ドル)が課されたが、こちらも実際にはコストキャップを下回っているが、提出書類から「関連情報を省略していた」ことが判明した。 ■異議申し立ては受け付けず FIAは「いくつかの必要な手続きが全く実施されず、他の手続きのいくつかは部分的にしか完了していなかった」と説明している。HRCとアルピーヌは30日以内に支払う義務があり、異議申し立てはできないという。