日本初。ペロタン東京でシグリッド・サンドストロームの個展「Dusk」が開催へ
東京・六本木のペロタン東京 で、スウェーデンのアーティスト、シグリッド・サンドストローム(1970~)による日本初となる個展「Dusk」が開催される。会期は1月17日~3月22日。 サンドストロームは、ニューヨークのクーパー・ユニオン・スクール・オブ・アートに学び、オランダのアカデミー・ミネルバにて美術学士号を取得。また、メイン州のスコウィーガン・スクール・オブ・ペインティング・アンド・スカルプチャーでも学び、コネチカット州のイェール大学にて絵画を専門とする美術修士号を取得している。地理学、社会学、哲学からインスピレーションを得て制作されたその風景画は高い抽象性を持ちながらも、鑑賞者の記憶と結びつきながら、より明確なイメージを連想させるものとなっている。 同展は、サンドストロームにとってペロタンで2回目の個展。タイトルの「Dusk」は夕暮れという意味に加え、光が折り重なる瞬間をも指している。それは、光と影の相互作用を意識したアーティストの特徴とも結びつくほか、より意義深い何かの訪れを予知させながら後退していく状態とも受け取ることができるだろう。 北欧の雄大な自然や生活のなかにある光のゆらめき、あるいは現代社会における作為的な陰影──そういった日常における風景が自身の感性に大きな影響を与えてきたというサンドストローム。冬の東京という薄暗い時期に発表されるこれらの作品群は、政治的、環境的、感情的にとどまらない、より広い意味での「夕暮れ」と共鳴する可能性を秘めている。