年末年始もラストに驚愕! 衝撃のエンディングに震える”どんでん返し”映画5選!
タイトルが示す意外な真相とは!?『インサイド・マン』
『狼たちの午後』を彷彿とさせる内容に惹かれた名匠スパイク・リーが珍しくエンタテインメントど真ん中の路線に挑んだ一作。舞台はウォール街。ラッセル率いる犯人グループは塗装業者を装って銀行内へ侵入し、50人を人質に立てこもる。その練り抜かれた犯行にフレイジャー刑事は「彼らの真の狙いは何なのか?」と疑問を募らせ、一方、敏腕弁護士ホワイトは銀行会長の「知られたくない秘密」が世に出ないよう犯人グループと接触を試みる。実はここの会長は、かつてナチスと組んで富を築いたいわくつきの人物だった……。 【ここからネタバレ】 鍵を握るのは貸金庫392番。そこにはナチスとの関係を示すファイルと、数々のダイヤが眠っていた。それらを奪ったラッセルは、そのまま備品室の壁の奥に築いた空間に潜伏し続け、事件収束から1週間後、這い出して逃げ去る。貸金庫に「指輪を追え」のメモを残して。それを見つけたフレイジャー刑事は本能的に、戦争犯罪を明るみにしようと動き出す。彼の正義感と行動力を予測していたかのように、ポケットからは、ラッセルがすれ違った際にそっと忍ばせた一粒のダイヤが見つかる。
殺人者VS殺人者、その死闘から目が離せない!『殺人者の記憶法』
認知症のため記憶が抜け落ちていく連続殺人犯を主人公にした衝撃作。彼の名はビョンス。獣医として娘と共に暮らしているが、かつては自らの線引きで悪とみなした者を次々と殺害する殺人者だった。しかし17年前、最後の殺人を犯したあと事故で脳に損傷を受け、それが引き金となって認知症を発症してしまう。記憶が曖昧になる中、娘からもらったボイスレコーダーだけが唯一の頼り。そんな中、街では新たな殺人事件が相次ぎ、ある日、血の滴る謎の車輌を見つけたビョンスは、乗車していた若者テジュの瞳を見た瞬間、自分と同じ殺人者であると直感する。テジュもまた然り。徐々にビョンスの彼の娘へと近づきはじめ……。 【ここからネタバレ】 テジュとの対決に備えるビョンスだったが、記憶が一向に持たず、新たな連続殺人もすべて自分の手によるものではないかと疑いはじめる。が、この時、助けとなるのがボイスレコーダー。そこには犯行を告白するテジュの声がはっきりと刻まれていた。さらわれた娘を奪還すべく、テジュの隠れ家へ乗り込む彼。格闘の末、自分の手でテジュを殺す。が、果たして本当に死んだのだろうか。謎を残したまま物語は幕を閉じる。