スケジュールも荷物も詰め込まない、大人のゆったり旅の魅力。1回ですべてを叶えようと欲張らず、2回、3回と同じ場所に行けばいい
◆心に栄養を与えてくれる旅 旅で大事なのは、やはり食事です。食事の時間はゆったりと楽しみたいので、どこで食べようかと迷ってしまったり、行き当たりばったりでハズしてしまうと満足度が下がって残念な気分になるので、あらかじめ信頼できる友人にリサーチします。 その地域に住んでいる友人に、観光客ではなく、地元の人が普段に行くような店を紹介してもらったり、年に2回は国内旅行と海外旅行に行くという美容師さんから、髪を切りに行くたびに情報をもらいます。ガイドブックは、感覚や好みの合う人が書いているものを探して参考にすると、満足度が高いです。 味の好みが似ている料理研究家が、実際訪れた店の食べ歩きガイドブックを片手に旅をしたことがあります。 こんな自由で気ままなゆったり旅は、やはりひとり旅が最高です。 自分の好きなように過ごせる時間は、心にたっぷりと栄養を与えてくれます。 遠くでなくとも、小さいバッグひとつで、ふらっと出かける日帰り旅は、どんなエステやマッサージより効きます。 旅の良さは、「何者でもない自分に返ること」。肩書きも役割もすべて放り投げて、ただの自分に戻れます。小さなエスケープ旅は、自分を解放できる、とっておきのひとり時間です。
◆旅の相棒はいつものお気に入りだけ 旅の支度をしているとき、「このトランクひとつで暮らせたら、どんなに幸せだろう」といつも思います。「旅をするように、トランクひとつで暮らす」のは私の憧れです。 お気に入りだけ入れたトランクは、私の暮らしそのもの。 普段から使い慣れた定番のお気に入りを、旅のときも持っていくようにしています。 バッグも靴も、軽いものが定番です。両手が空く斜め掛けのバッグに、いつものスリッポンかサンダル。 旅先での予定を考えて、素敵なカフェやレストランに行くなら、その時、一番のお気に入りのワンピースとパンプスを持っていきます。 気分の上がる服と靴でないと、その空間や時間を心から楽しめないからです。 昔は、旅行着は実用重視で、ブルゾンやデニム、スニーカーと、合理性を意識して選んでいましたが、いまは、お気に入りの好きな服が一番心地良いと気づきました。