藤木直人、音楽デビュー25周年! 初の武道館と全国ツアー 感動の瞬間とファンへの思い
――客席の盛り上がりは、25年続けてきた賜物かもしれませんね。 「ありがたいことに『ファンの方の盛り上がりがすごい』と褒められることも多いので、僕としてもすごくうれしいし、誇らしいです。ファンのみんなが『この曲はこういうふうに盛り上がろう』と考えてくれて、それが浸透していった結果ですよね。ライブはリアクションがリアルに分かる場所なので、それも僕の励みになっています」
――12月には初武道館公演「NAO-HIT TV Live Tour ver7.0~KNOCKIN’ON SEVENTH DOOR FINAL IN 日本武道館~」も放送されます。
「僕はバンドスコアを買って、家でコピーしているようなタイプだったので、ライブにほとんど行ったことがなかったんです。だから僕自身の武道館への思い入れはそれほどなくて(笑)。でもライブ構成を任されるようになって、武道館の重みを感じたし、『このステージに立てるんだ』という驚きもありました。人生の中で、武道館という場所でライブができたという経験をさせていただいて、本当にありがたかったです。でもあの場所を『ライブハウス』と言い切れるのは、氷室(京介)さんだけでしょう!(笑)」 ――俳優とミュージシャンの二足の草鞋(わらじ)を履いて活動されていますが、そのうえで何か気付きはありましたか? 「僕は俳優業を頑張らないと、ライブはできないというふうに考えていて。音楽デビューをすると聞いた時は、すごく簡単に『売れちゃったりするのかな!?』なんて考えていたのですが(笑)、結局は必要とされるかそうでないかで判断される世界。そのためには『藤木直人』としての価値をどう構築するかだと思い、それには俳優業の頑張りが必要だなと感じました。それに音楽業は、より才能が必要な場所な気がしていて。作品のピースとして俳優が存在するのに対し、音楽の責任は僕自身に降りかかってくる。もちろん仕事として真剣に取り組んでいますが、今は僕の中では音楽活動は肩の力を抜いて、リラックスして楽しむ場所。だからこそ、思い切り皆さんと楽しみたいという気持ちが強いのかもしれません」