藤木直人、音楽デビュー25周年! 初の武道館と全国ツアー 感動の瞬間とファンへの思い
――これまでコンスタントにライブを開催されていますが、ライブの演出を手掛けられるようになったのはいつ頃からですか? 「2004年の『Naohito Fujiki Live Tour ver6.0 ~まっしろいカンバス~』あたりからですね。本当に何も知らずに飛び込んだので、『自分が動かないと何も始まらないんだ』ということに気付くところからのスタートでした(笑)。そこからはより能動的に動くようになった気がしています」
――演出で心掛けていることは? 「もちろんライブは“生もの”なので、何もかも忘れて楽しめるかと言われると、そうではない。常に全体の流れを考えているし、自分のコンディションも含めて不安はつきもの。でも、(お客さんが)来てくださるからには思いっきり“楽しい”を提供したいと思っています。だからこそ、ファンのみんなが求めているものは意識しているポイントです。でもそれだけではなく、どこかにアレンジを加えたり、サプライズを入れることが必要だと感じていて。“僕が踊ったらみんな驚いてくれるかな?”とダンスをしてみたり、弾いたことがないピアノを弾いてみたり、そうしたいろいろな驚きを用意するようにしています。でもそれらをマストにしてしまうと驚きがなくなってしまうので、その期待をどう裏切るかを大切にしています。とは言え、これだけやっていると驚きを生み出すのも難しいんです(笑)。なので、ツアーが終わるとすぐに『次はどうしようかな』と探していますね」 ――セットリストで意識しているポイントは? 「時間を長く感じてほしくないんですよ。だから、ダラダラしないことかな(笑)。本当は、音楽だけで成立するならMCなしでコンパクトなライブにしたいくらい。もともとしゃべりたい人間じゃないですから。でも僕は音楽だけでシーンを作れないと思っているから、あらゆる手段でカバーする。もしくは、『おしゃれイズム』(日本テレビ系/05~21年)などのトーク番組を見て僕を好きになってくれたファンの方にそういう自分を提供したいと思うから、頑張って話しています。でも曲間など音楽で詰められるところは、シビアに詰めるように決めています」