「巨人は阪神の大山を獲って岡本はどこを守る? 甲斐もいらん。捕手は3人もいるじゃないか」大物OBがジャイアンツのFA3人獲得戦略にモノ申す
またオリックス、ヤクルトなどと争奪戦になっている石川については、「投手は菅野も抜けて、長いペナントレースを考えるといくら人数がいてもいいし、チーム内で競争意識が高まるのはいいこと。しかし山崎(伊織)や、井上(温大)ら若手が育っている。石川はCランクと聞くし、楽天を退団した田中(将大)に手を出すよりはいいが…」という意見だ。 今季15試合に登板し、7勝2敗、防御率2.56の成績を残した石川の推定年俸は1億2000万円だが、高額選手が揃うソフトバンクの中ではCランクで、金銭補償や人的補償が不要。しかも先発と中継ぎの両方で起用できるので、今季15勝3敗の成績でMVPを獲得した菅野が抜ける巨人にとっては、3人の中で一番必要な戦力なのかもしれない。 「厳しい言い方かもしれないが、巨人が獲ろうとしている3人は一流とは呼べない。それぞれに長所と短所がある。大山も甲斐も、残留か、移籍かの結論を出せていないようだが、たとえ獲得に失敗したとしても問題はないだろう。過去には、落合(博満)や杉内(俊哉)、工藤(公康)らが戦力になったが、ここ数年でFAで成功したのは、丸(佳浩)くらいだろう。失敗した例の方が目立つ。監督、コーチが、根気強く指導して生え抜きを育成し、外から獲るのではなく、チーム内部で競争意識を高めるのが理想なのだ」 大山、甲斐、石川の3選手ともまだ結論は出していない。 (文責・駒沢悟/スポーツライター)
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