宮城・利府町が上下水道事業を『民間委託』全国初の制度利用 企業→施設の維持・管理や料金徴収など 町→料金設定など運営権
東北放送
宮城県利府町が、水道経営のコスト削減などを目的に上下水道の管理・維持や料金徴収業務を民間企業に委託することになり26日、基本契約を結びました。国の新しい制度を活用した全国初の取り組みです。 【写真を見る】宮城・利府町が上下水道事業を『民間委託』全国初の制度利用 企業→施設の維持・管理や料金徴収など 町→料金設定など運営権 利府町役場では、締結式が行われ熊谷大町長と上下水道事業を委託するRifレックス(りふれっくす)の野田幸輝社長が契約書にサインしました。 Rifレックスは、水道事業に携わる4社が設立した企業で、施設の維持・管理や料金徴収などを包括的に担います。 一方で、運営権は企業側に委ねず、料金は引き続き町が設定します。国が去年新たに設けた制度に基づくもので、全国での活用は利府町が初めてです。期間は、来年4月から10年間で、契約金額は34億3200万円。コスト削減で出た利益は、官民で分け合います。 熊谷大利府町長: 「施設の老朽などに伴い、更新事業が膨大になるのと、技術を持った職員の高齢化による技術継承と人材確保の課題が顕著になった。コスト削減と同時にいまの水準をどう維持するか期待するとともにやっていかないとけない」 Rifレックス 野田幸輝社長: 「維持管理と計画更新、発注の支援などシームレスに行えるのが強み」 利府町は、上下水道事業の民間委託について町民への周知に努めるとしています。
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