「白装束」の早稲田大学、京産大にリベンジ 佐藤健次主将「ワセダのプライドを取り戻す戦い」ラグビー全国大学選手権
ラグビーの第61回全国大学選手権は2日、東京・国立競技場で準決勝2試合が行われ、4連覇を狙う帝京大と、関東対抗戦を全勝で制した早大が13日の決勝(東京・秩父宮ラグビー場)に進んだ。両校の決勝での対戦は2大会ぶり。早大は関西リーグ2位の京産大を31―19で退けた。 新春の国立競技場に早大は白のセカンドジャージーで登場。「白装束」は昨季の準々決勝、同じ京産大を相手に28―65の大敗を喫して以来だ。 「京産大にリベンジすることは今シーズンのひとつの目標でした」と話す早大・佐藤健次主将(4年・桐蔭学園)の気迫が最初から爆発した。 開始7分、スクラムでPKを奪い、ラインアウトからロック栗田(3年・千種)が先制トライ。15分にはPKからCTB福島(3年・修猷館)が速攻で2本目。そして24分には連続攻撃で佐藤自身がトライ。全身を震わせて雄たけびをあげた。 「今日はワセダのプライドを取り戻す戦いでした。勝てたのは昨季の4年生のおかげです」 先輩たちの無念を晴らそう―。その思いは防御でも発揮された。早大は前半32分と後半11分、ともに自陣ゴール前のピンチを堅守でしのぎ、ボールを奪うと速攻に出てWTB田中(1年・桐蔭学園)と池本(2年・早実)が鮮やかなトライ。昨季を知らない1年生のSO服部も「上級生の気合がすごかった」と顔を上気させたほどだ。 終盤は佐藤主将や日本代表のFB矢崎らをベンチに下げて京産大の反撃を浴び、最後は12点差に迫られたが、大田尾監督は「決勝もあるので」と意に介さない。5季ぶりの頂点そして17季ぶりのシーズン全勝Vへ。新春の国立で早大が王手をかけた。
中日スポーツ