今季に“暗雲”…ケガで開幕絶望となりそうな主戦格6人
プロ野球では球春到来を迎え、2024年シーズン開幕に向けて調整が進んでいる。しかし、春季キャンプや練習試合での故障など、アクシデントも多数発生。すでに今季の開幕一軍が絶望的となってしまった選手も少なくない。ここでは、故障離脱を強いられた主戦格の選手を紹介したい。
草加勝(中日ドラゴンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:182cm/75kg ・生年月日:2001年11月21日 ・経歴:創志学園高‐亜細亜大 ・ドラフト:2023年ドラフト1位 ドラフト1位と大きな期待を受けてプロ入りした草加勝だが、いきなりアクシデントに見舞われた。 創志学園高では西純矢(現:阪神タイガース)の控え投手に甘んじたが、亜細亜大に進学後に躍進を果たす。 3年秋から主戦を担うと、4年春には9試合(71回)を投げ、6勝2敗、6完投4完封、防御率1.52の活躍でベストナイン、最優秀投手に輝いた。同夏には日米大学野球の日本代表に選出されるなど、世代を代表する投手となった。 同秋のリーグ戦でも抜群の安定感を誇り、迎えたドラフト会議では外れ1位指名で2球団が競合。抽選の結果、中日ドラゴンズへの入団が決まった。 プロ1年目から先発ローテーションの一角として期待されていたが、新人合同自主トレ中に右肘の違和感を訴え離脱。その後、右肘の内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けたことが発表された。 実戦復帰まで約1年かかる見込みだが、体力強化などに取り組み、リハビリ期間を有意義なものにしたいところだ。
田口麗斗(東京ヤクルトスワローズ)
・投打:左投左打 ・身長/体重:171cm/83kg ・生年月日:1995年9月14日 ・経歴:広島新庄高 ・ドラフト:2013年ドラフト3位 下半身のコンディション不良で一軍キャンプから離脱となった田口麗斗。開幕に間に合わなければチームにとっても大きな痛手となるだけに、状態が注視されている。 2013年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。高卒3年目の2016年に初の2桁10勝を挙げると、翌2017年には13勝4敗、防御率3.01の好成績を残した。 しかし、その後は思うような数字を残せず、2021年の開幕前に廣岡大志とのトレードで東京ヤクルトスワローズへ移籍。当初は先発として起用されたが、リリーフに回った2022年は45試合登板、防御率1.25の活躍でブルペンを支えた。 昨季はスコット・マクガフの退団もあり、開幕からクローザーに抜擢。50試合に登板して3勝5敗33セーブ、防御率1.86と役割を全う。オフにはFA宣言も噂されたが、行使せずに残留を決断した。 今季も不動の守護神として期待されているが、足の故障で二軍再調整に。チームに不可欠な存在となっているだけに、開幕に間に合わせたいところだ。