今季に“暗雲”…ケガで開幕絶望となりそうな主戦格6人
本前郁也(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:左投左打 ・身長/体重:176cm/82kg ・生年月日:1997年10月2日 ・経歴:札幌光星高 - 北翔大 ・ドラフト:2019年育成ドラフト1位 千葉ロッテマリーンズ期待の左腕である本前郁也。しかし、今季の春季キャンプでまさかの悲劇に見舞われた。 札幌光星高3年時には、エースとして南北海道大会で登板したが、この時点では無名の存在だった。 北翔大では1年春からベンチ入りすると、札幌六大学リーグで最優秀投手を3回受賞。その実績もあり、2019年の育成ドラフト1位でロッテに入団した。 プロ1年目からファームで11試合に登板し、2勝0敗、防御率2.56 の成績を残すと、翌2021年3月に支配下登録を勝ち取った。4月にはプロ初登板初勝利を挙げ、同年は8 試合に登板し1勝2敗、防御率4.78でフィニッシュ。 2022年は11試合登板で3勝2敗、防御率4.66 の成績を残したが、翌2023年の一軍登板は、わずか1試合に終わっていた。 開幕ローテーションを目指す今シーズンだったが、練習試合で左上腕骨骨幹部骨折という事態に。すでに幹部の手術は受けたが、今季はリハビリに徹することになりそうだ。
奥川恭伸(東京ヤクルトスワローズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:184cm/82kg ・生年月日:2001年4月16日 ・経歴:星稜高 ・ドラフト:2019年ドラフト1位 完全復活を目指している奥川恭伸だが、春季キャンプ中にアクシデントに見舞われた。 星稜高時代には、4季連続甲子園に出場した奥川。 高校”BIG4”として注目された3年夏の甲子園では、絶対的エースとして支配的な投球を披露。惜しくも全国制覇は逃したが、東京ヤクルトスワローズにドラフト1位入団を果たす。 高卒1年目からファームで7試合に登板し、防御率1.83の好成績を残すと、同年11月に一軍で初先発。しかし、3回途中5失点と打ち込まれ、プロの洗礼を浴びた。 翌2021年は開幕ローテーション入りを果たすと、レギュラーシーズン18試合(105回)を投げ、9勝4敗、防御率3.26をマーク。同年のクライマックスシリーズ(CS)では98球で無四球完封勝利。日本一にも大きく貢献し、未来のエース候補に躍り出た。 しかし、2022年は右肘を痛めて一軍での登板はわずか1試合に。昨季も右肘痛に加えて左足首負傷の影響で出遅れ、まさかの一軍登板なしに終わった。 巻き返しを図りたい今シーズンだったが、春季キャンプ中のコンディション不良で戦線離脱。故障続きを脱却し、"ガラスのエース"といわれないような活躍に期待したい。