欧州移籍を推薦!? 外国人アドバイザーが激推しする高校サッカー最強の逸材(1)超パワフル! 「目を引かれた」身体能力
12月28日に開幕した第103回全国高校サッカー選手権大会。ここには、未来の日本サッカーを担っていくであろう逸材たちが数多く存在している。その中でもとくに注目すべきは誰なのか。今回は、公認スカウトの資格を持ち、数々の国際的な移籍に携わってきただけでなく、日本サッカーにも精通するイタリア人アドバイザーのフランチェスコ・ヴィッラ氏に、高校サッカー最強の10人を選んでもらった。(選出・文:フランチェスコ・ヴィッラ、翻訳:佐藤徳和)
DF:上田慶輔(うえだ・けいすけ) 生年月日:2006年7月2日 所属:京都橘(京都) 上田慶輔は、京都橘高校でプレーする頑強なセンターバックです。彼を初めて見たのは2024年6月。別の試合を観戦していたとき、隣のフィールドでウォーミングアップしていた彼の姿に目を引かれました。その際、彼の身体的な特徴が際立っていることに気づきました。 その後、彼の印象は、ガンバ大阪U-18との試合で確信に変わりました。試合は残念な結果(●0-2)に終わりましたが、上田は素晴らしいDFであることを証明しました。非常にパワフルで、インターセプトや空中戦に優れています。ただ、相手からのプレッシャーを受けると、ヘディングで少し苦戦することもあることが弱点ですが、足元のプレーも安定し、試合中は集中力を保ちながら良いパフォーマンスを見せていました。 10月に再び日本に戻った際、彼の試合をもう一度観に行きました。この若者は、自分の力を完全に自覚するようになれば、プロとしてプレーする可能性が十分にあると思います。これからも彼の歩みを興味深く追っていきたいと思っています。 著者プロフィール:フランチェスコ・ヴィッラ 1983年、トスカーナ州ヴィアレッジョ生まれ。イタリア・クラブ・アドバイザー。主にカルチョメルカートとクラブの持続可能な成長を専門とする。リグーリア州ジェノヴァで育ち、幼少期から父親によって教えられたサッカーへの強い情熱を育む。29歳までサッカー選手としてプレーし、その後、エージェントのキャリアをスタート。2012年には、ダヴィド・トレゼゲや元日本代表指揮官アルベルト・ザッケローニを顧客に持つ日伊共同会社『Compact』との協力を開始した。この経験により、ヨーロッパと日本を往来するようになり、日本とそのサッカーに魅了されるようになった。2015年にはロンドンで自身の会社を設立し、いくつもの国際的な移籍に携わっている。その間も研鑽を続け、公認スカウトおよびサッカーデータアナリストの資格を取得。2022年からはコンサルティング業務に専念し、ヨーロッパおよび日本のクラブとの関係を築き、活動中。
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