AI搭載ボイスレコーダー「PLAUD NOTE」が仕事をガラリと変えてしまいそう
道具としてより深く使いこなす機能も用意はされているが、基本的な部分は”ほぼ自動”。使いこなすことなく、いや的確にいえば”AI自身にAIサービスの使いこなしを判断させる”ことで、一連の結果を得られる。 ”長時間の”、”同じような議論が何度も繰り返される”、”多様な意見に対して結論が出ないまま”、”多数の今後やるべきことが生まれ”、”それぞれのテーマについてボールを持っている人が不明瞭”な状況で、議論全体の構造を把握するのに役立つ。
もちろん、固有名詞の誤認識などはあるが、自分自身が参加している会議なら問題ない。それよりも冗長になりがちな口頭での議論が、要点をまとめてきっちりと把握できる形になっていることのほうが価値が高い。 何をしなければならないか、何が決まっていないのか、どのように要約するかはテンプレートから選択する。どのような録音かを指定すると、それに合わせた形式の要約を行うよう、適切なプロンプトを通じてGPT-4oあるいはClaude 3.5 Sonnetで要約処理を行う。しかし「自動適応」という選択肢もある。これは録音内容をAIで分析することで、どのようなプロンプトを作るのか、AI自身が作るというモードだ。
より整った形式の要約文がほしいのであれば、自分自身でテンプレートを選択するほうがいいが、ほとんどの場合は自動適応で十分に利用することが可能だ。そしてこの自動的用には極めて便利な機能がある。 それがアクションアイテム、AI提案の2つ。 ■必要と思われる行動をまとめてリスト化 アクションアイテムとは、会議の中で”何か次のステップを踏むため”に必要と思われる行動をまとめてリストにしたもの。もちろん中には勘違いと思われるケースもあるが、長い会議の中から次にすべきことの候補を示してくれるのは率直にいって便利。
AI提案は録音の中で言及されているものの、最終的な結論と思われるものが含まれていない場合に、AIの提案として未解決のテーマが残っていますよ? と、アドバイスをくれるのだ。 例として、デジタル庁に災害時対応DX化を行う取り組みについて説明を受けたときの結果を紹介しておこう。 ChatGPTの開発元であるOpenAIが開発しているWhisperは、実に121もの言語を文字起こしする。当然、フランス語ならフランス語。英語なら英語で文字が起こされるが、この”文字起こし文”をAIが処理した結果は、任意の言語でレポートしてもらうことができる。