AI搭載ボイスレコーダー「PLAUD NOTE」が仕事をガラリと変えてしまいそう
■外国語の録音を日本語でレポートさせることも 規定値では録音言語のまま要約が作成されるが”再要約”させる際に、出力言語を切り替えることが可能だ。例えば、9月に行われたiPhoneなど年末のApple製品を発表するイベントを録音させまとめさせてみた。 その一部を画面キャプチャーでお見せするが、あらかじめ決まったプレゼンテーションのように、論理的な構造が明確な音声データに関しては、実に的確なレポートをしてくれることがわかるだろう。このまま記事にできるわけではないが、記事を書くうえでの大きな助けにはなる。
ここでは発表会について録音してレポートをさせたわけだが、当然ながらほとんどのカンファレンスにおけるプレゼンテーションは、同様に要点をまとめて順序立てて説明されているため、今回の製品とは相性が極めていい。 実用面でもとても便利なのだが、筆者の場合、英語以外のヨーロッパ言語をほとんど理解できないため、フランスやベルギー、あるいはロシアなどの国で行われたインタビューや、何らかのテレビ番組のナレーションなどを録音し、その内容について把握するためにも使っている。
実はこの製品、ハードウェアとして販売されているが、ウェブ版のインターフェースを用いて任意のオーディオファイルをアップロードして分析させることもできるため、元のオーディオデータさえあれば、どんな音声データであったとしても、要約やアクションアイテムの分析などを取り出すことができる。 ところで、この製品は、ハードウェアそのものには毎月あたり300分しか録音音声を分析できない制約がある。 また、適切な要約レポートを得るためには、レポートを得るためのプロンプト(すなわちテンプレート)が必要だが、もっと詳細にレポートの形式を指定したい場合などもあるだろう。そうしたカスタムテンプレートを作ることもできるのだが、その利用には別途サブスクリプションサービスに加入する必要がある。