運動は空腹時と食べたあと、どっちが効果的?2週間づつ試してみた!
ヘルス&フィットネスの世界には、フェッドステイト(食べてから行う)トレーニングを好む人とファステッドステイト(空腹状態で行う)トレーニングを好む人の2種類がいる。フリーランスジャーナリストである私と私の友人たちは後者。これといった理由はないけれど、私は早朝にトレーニングをすることが多いし、おなかがいっぱいの状態でスクワットやデッドリフト、ランニングをするのはつらい。 【写真】カロリーをより早く燃やす方法5選 でも、最近はフェッドステイトトレーニングが運動パフォーマンスの向上や筋成長のカギを握る重要な要素であることを示唆する研究結果やエキスパートが増えている。そこで私は、フェッドステイトトレーニングが本当に有益で、フィットネスの目標達成に役立つものかどうかを確かめることにした。 結局のところトレーニングは、ハードというよりスマートにしてなんぼだから。 私は2人の専門家、女性の心理学に詳しい科学者で著書に『ROAR』を持つステイシー・シムズ博士と、栄養・体重管理コンサルティングサービス『Dietitian Fit』のクリエイターで公認管理栄養士のカリーヌ・パテル氏ーのアドバイスを受けながら、最初の2週間はファステッドステイト、次の2週間はフェッドステイトでトレーニングするというチャレンジを開始した。 平等な条件で比較するため、この1カ月間、他の要素(トレーニングの内容、曜日、所要時間など)は変えなかった。食事内容も極力維持して、トレーニングの前後では必ず燃料補給を行った。そして、夜9時半頃ベッドに入り、朝6時半頃起きるという出来るだけ規則正しい睡眠パターンの維持に努めた。 果たして結果は? このままスクロールして、ファステッドトレーニングとフェッドステイトトレーニングのメリットとデメリット、そしてどちらかが本当に優れているのかを確かめて。
1週間のトレーニングスケジュール
4週間にわたって私は、通常通りのトレーニングスケジュールをキープした。そのほうがトレーニングを無事に終え、2つのメソッドを比較して、その違いを公平に判断できる可能性が高くなるから。 私は筋トレが大好きで、フリーウエイトでも自重でもピラティスでも何でもする。通常は(気力次第で)週に4~5回、下半身・上半身・全身の筋肉群をそれぞれ別の日に鍛えている(俗に言うワークアウトスプリット)。 筋トレは私のフィットネスルーティンの要。 一番好きなのはスクワット、デッドリフト、チェストプレスなどのコンパウンドエクササイズ。でも、この2~3カ月は体幹を重点的に鍛えるためのエクササイズを増やしている。それに加えて週に一度は外を走るようにしているけれど、冬は朝晩が特に暗いのでモチベーションがなかなか上がらず、縄跳びに切り替えることが多い。 そのため、この4週間は次のようなスケジュールでトレーニングを行った。 月曜日-上半身のウエイトトレーニング 火曜日-休養日 水曜日-下半身のウエイトトレーニング 木曜日-体幹重視のピラティスワークアウト 金曜日-全身のウエイトトレーニング 土曜日-休養日 日曜日-ランニングか縄跳び 休養日(私には絶対必要)も通常通り取得した。ファステッドステイトの2週間は文字通りトレーニング前に何も食べず、フェッドステイトの2週間はスポーツ栄養士のパテル氏の指導下でトレーニングの約2時間前に朝食(オートミールや卵)か、30~60分前に単純糖質が多いスナック(バナナ1本やベーグル半分)を摂取した。