【高校サッカー】前回王者の青森山田初戦敗退 高川学園のクルクル回る「トルメンタ」にやられた
<全国高校サッカー選手権:高川学園2-1青森山田>◇31日◇2回戦◇NACK 前年度王者の青森山田が初戦で散った。正木昌宜監督(43)は「高川学園さんの方が、このゲーム懸ける思いとか、かなり気持ちが入っていました」。後半7分、右CKを与えると、高川学園(山口)の「トルメンタ」がさく裂。ゴール前で手をつなぎながらぐるぐると回転するトリックプレーに守備が乱れた。 【写真】「トルメンタ」を披露する高川学園の選手たち(2022年撮影) 4人の円陣から一気にばらけ、ショートコーナーからシュート。これはゴールポストに嫌われたが、こぼれ球を押し込まれ先制点を献上した。「セットプレーの練習もしていましたし、あのような形(トルメンタ)も想定はしていました。当たった後のセカンド(次の流れ)まで、ちゃんとやっていれば失点はなかったので、そこは後悔しています」と振り返った。 さらに、同33分にもPKで追加点を与えリードを奪われた。 その3分後、途中出場のMF麓莱凛(ふもと・らいる、2年)のゴールで1点を返すと、その後も何度もゴール前へと迫るチャンスを構築。流れをつかんだようにみえたが、決定機には恵まれず、初戦で涙をのんだ。「もう1度、冷静にゴール前に人数を増やして1点を取って、あのまま『もう1点』と思いましたけど、今年の課題である決定力不足が最後まで改善されなかった印象」と語り「不完全燃焼です」と悔やんだ。