【ラグビー】U20日本代表、サモアを大差で下すも反省。SO伊藤「うまくいかなかった時にいかにやり直すか」
U20日本代表は7月7日、スコットランドで開催されているU20トロフィーの2戦目に臨み、U20サモア代表を81-7で破った。 105-20でU20トロフィーの最多得点を記録した初戦の香港戦に続き、大差で破った(なお、直後の試合でスコットランドがサモアを123-15で最多得点を更新)。 しかし、この日は初戦と違い、パスミスやスローフォワード、ハンドリングエラーなどアタック時のミスを頻発した。 立ち上がりには攻め込まれる時間帯もあり、先制トライまで8分を要した。 スクラムからのサインプレーで崩し、最後はCTB上田倭士がゴールラインを割った。 この日は初戦に比べてゴール前でのモールにもこだわり、12分にスクラムでのペナルティを起点にドライビングモールでトライ。その6分後にはSO伊藤龍之介の50:22キックから最後はFL亀井秋穂が仕留める。 初戦に続きランが好調のWTB海老澤琥珀の連続トライで、さらに27-0までリードを広げた。 その後は、ゴール前スクラムのピンチを背負えば猛プッシュでターンオーバーを勝ち取り、相手FBの好走にはSO伊藤がカバーディフェンスでインゴールラインギリギリで防ぐなど粘り強く守った。 ハイパントキャッチを起点にした前半終了間際の失トライのみに抑え、27-7で前半を終えた。 後半も敵陣深くでエラーを繰り返したが、再びモールを押し込んだ9分からトライを畳み掛けた。 途中、サポートの遅れからラックに絡まれるシーンもあったが、後半は控え選手の活躍もあって8連続トライで失点をゼロに抑えた。 SO伊藤は「前半は自分たちの思うようなアタックができずミスも多かったですが、スコットランドが相手だと当たり前に起こりうることだと思う。それが起きた時にすぐに自分たちのアタックに取り戻せるかが今後の課題で、上手くいかなかったときにいかに自分たちのコスモアタックをやり直せるか、ミスを減らしてダイレクトに当てられるかだと思います」と振り返った。 7月12日にはスコットランド代表とのプール最終戦を控える。全勝同士の対戦で、勝てば来季のU20チャンピオンシップ出場権獲得に大きく近づく「勝負の一戦」だ。 大久保直弥HCは「ホームのスコットランドと戦うことはものすごくプレッシャーがかかると思いますが、選手にはやってきたことを信じてチャレンジしてほしい」と語った。