車庫証明に燃費基準ステッカーがカッコイイとかマジか! マレーシアでは日本仕様カスタムが流行していた
トヨタパーツへのスワップが流行中!?
クアラルンプール市内を歩いていると、日本の車庫証明や燃費基準のステッカーがリヤガラスに貼ってある初代マイビィが路上駐車していた。ただ、全体はマイビィのままとなっているように見える。しばらくすると、我々の様子を車両窃盗グループと勘違いしたオーナーがやってきた。事情を話すと、リヤガラスは日本からパッソの実車についていたものを装着しているとのこと。また、インパネもマイビィのものから初代パッソのものへと変えてあると見せてくれた。 また、路線バスで移動しているときに沿線には初代マイビィベースで、リヤしか見えなかったのだが、バンパー、リヤゲートが異なり、パッソのネームプレートが貼ってあるものが確認できた(トヨタバッジもついていた)。 アメリカでは、アメリカ仕様の日本車を日本仕様にするJDM、そして日本では、日本で販売されている日本車をアメリカ仕様にするUSDMという改造がすっかり定着している。マレーシアに限らず、日本では嫌がる人もいるが、車庫証明の標章や燃費基準などのステッカーは模造品が出まわるほど東南アジアでは人気が高い。 自国で販売されている日本車を、より日本仕様に近い状態で乗るのがクールとされているようなのである。そしてマレーシアでは、そんな「JDM」化がお手軽にできるということで、初代マイビィが注目されているようだ。しかも「ダイハツ・ブーン」ではなく、「トヨタ・パッソ」にするところが、よりバリューを高めたいという気もちが筆者には伝わってきた。
小林敦志