人には知られたくない願いもある お守りもプライバシーに配慮「病気平癒」「子宝安産」…といった願い事を袋に記さず
長野県大町市常盤の八王子神社は新年に向け、多彩な色やデザインのオリジナルお守りを準備している。一般的な御朱印柄のほか、北アルプスを望む大町の景観にちなんだ山や、山岳信仰で「神の鳥」とあがめられてきたライチョウをモチーフにしたものも用意。お守りは普段から身に着けることから、気に入った色やデザインを選べるよう工夫した。 【写真】袋に何も記されていない全10種塁のお守り。ライチョウ柄や山の柄は北アルプスを望む地にちなむ
お守りの大きさは縦横5センチほど。袋の色は御朱印柄と山の柄がオレンジや黄緑など、ライチョウ柄は白や水色など。ひもの色は10種類から自由に選べる。授与料はいずれも1個千円。
願い事を記した内符は「交通安全」「子宝安産」「試験合格」など20種類を用意。その中から2種類を選び、袋に入れる。袋に願い事が記されていないため、プライバシーが守られるという。同神社の平林秀文宮司(58)は「『病気平癒』など人には知られたくない願いもある。本来、願意は自分だけが分かっていればよいもの」と説明する。
平林宮司は、御朱印ブームを追い風に同神社が管理する大北地域の神社を巡る「御朱印さんぽ」を企画するなど、地元の神社の活性化に努めており、「小さい神社が注目されるアイデアをどんどん出していきたい」と意気込んでいる。
お守りは元日を含む毎月1日の午前9時~正午に、神社隣の授与所で入手できる。