40代、50代、更年期症状の悪化もメンタル不調もタンパク質不足が原因だった!
40代、50代の女性の不調の原因はタンパク質不足かも? 近年、タンパク質は体をつくるうえで重要だと浸透してきた。とはいえ積極的に食べても、ちゃんと消化吸収されないことも。最新の分子整合栄養学に詳しい管理栄養士の金津里佳さんに、タンパク質が不足すると何が起こるか、消化吸収して体できちんと働かせるコツなど伺った。
タンパク質が不足すると老化が進み、更年期症状が悪化する可能性も
タンパク質が大事だということは、近年、さまざまなメディアで情報発信されているが、40代、50代の私たち世代にとって、なぜそれほど大事なのか、不足すると起こる不調って? について、金津さんに伺った。 「タンパク質の働きとしていちばんよく知られているのが、筋肉や骨、肌や髪、爪など体をつくる材料になるということだと思います。そのため、タンパク質が不足すると、筋肉が減ってしまい、代謝が落ちて太りやすくなったり、よい姿勢が保てなくなって、体型もくずれやすくなりますし、骨ももろくなります。 肌のハリや弾力を保つコラーゲンはタンパク質とビタミンC・鉄で作られるので、不足すると肌がたるみやすくなって、老けた印象にもなってしまいます。 また、タンパク質不足は髪のパサつきや抜け毛、切れ毛、爪が割れるなどのトラブルも招きます。ですから、若々しさを保つのにはタンパク質が欠かせないのです」(金津里佳さん)
また、特に更年期の女性にとって重要なタンパク質の働きが、「ホルモンの材料になる」ということ。 「ホルモンの中でも女性ホルモンや男性ホルモンなどの性ホルモンや、副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモンのコルチゾール)は、タンパク質を材料として作られます。もう少し詳しく言うと、私たちが食事でとったタンパク質と脂質を材料にコレステロールが作られます。そのコレステロールからこれらのホルモンが作られるので、タンパク質が不足すると女性ホルモンの分泌も正しく行われなくなってしまいます。 そのため、更年期の不調が強く出たり、PMSなど生理時の不調がひどくなったりすることがあります。ですから、更年期の女性には特にタンパク質が大切なのです」