<リオ五輪>ボルトは引退しない? 米メディアが東京五輪の可能性を検証
陸上界最大のスーパースター、ウサイン・ボルト(29、ジャマイカ)は、リオ五輪で、100メートル、200メートル、400メートルリレーで史上初となる3大会連続の3冠を達成した。今年、30歳になるボルトは、オリンピックはリオが最後であると断言、200メートルを終えたあと、「これでサヨナラだ!」と走り抜けたレーンにひざまずきキスをした。様々なメディアに対して、「五輪はこれで終わり。2017年のロンドンでの世界選手権後に現役生活も引退する」と、明らかにしている。 しかし、ボルトの引退に懐疑的な見方も少なくない。 米FOXスポーツの電子版は、「ボルトは引退するかもしれないが、東京五輪には戻ってくる」とタイトルをつけ、その理由を5つ挙げて検証するコラムを掲載した。 書き出しは、「リオ五輪から東京五輪までの4年間に、正式に引退することがあっても、彼は2020年7月、オリンピックのアスリートたちが国立競技場に入場するとき、そこにいるだろう」と、いうもので、コラムニストのクリス・チェイス記者は、自信満々に筆を走らせている。 同記事では、引退撤回の理由を以下の5つだとした。 1、彼はまだ金メダルを勝ち取るために十分である。 FOXスポーツの記事は、「ボルト自身が2019年の初めにゆっくりと景色を眺めるような引退生活を続けているだろうか」と問いかける。ボルトが、100メートルを9秒70や200メートルを19秒50の記録で、まだ金メダルを取れるということが分かれば、彼は戻ってくるのではないかと推測する。 リオ五輪では、3大会連続3冠を達成するのには十分な速さがあった、その速さは東京まで維持するのではないか、と4年後のボルトの力を予想している。「シンプルに考えて、金メダルを獲得できるとしたら、五輪の舞台に戻ってくるのではないか」と結論づけた。 2、短距離種目は水泳、体操、レスリングなど他の五輪種目とはトレーニングが異なる。 2つ目の理由は陸上の競技特性だ。ボクサーはトレーニングをしながら、勝負のために闘うことを強化しなければならない。しかし、ボルトは短距離を走ることそのものがトレーニングに相当すると記事は解説している。ボルトが以前、メンズファッション誌「GQ」のインタビューで「ジムに行くのは、ビーチに行ったときにかっこよくありたいと思っているから」と答えたことを引用。「ジム通いは短距離選手としてのトレーニングのためでなく、カッコよさ維持のためである。だから、彼はよい体型を維持しているはずだ」と、ジョーク交じりに表現、トレーニングを続けるならば現役続行は可能だとした。