東京の新規感染者2日間で95人 「夜の街」割合増、集団検査の結果―小池知事
東京都の小池百合子知事は15日、都内の新型コロナウイルス新規陽性者数が14日に47人、15日に48人と2日続けて高水準となったことについて、「夜の街」関連の人が多いと説明した。これまでに感染者が確認された新宿エリアの接待を伴う飲食店の全従業員にPCR検査を行ったところ、「無症状の陽性者が次々と判明した。感染経路が追えない方が増えている訳ではない」と述べた。都が配信するインターネット上のライブ動画での発言。
小池知事によると、新宿区が接待を伴う飲食業を営む事業者と連携し、陽性者が判明した店の従業員などを対象とし、PCR検査の集団検査に着手した。「区の保健所としても濃厚接触者を広く捉えて、陽性者判明の店の従業員全員に受けていただく(こととなった)」という。実際、集団検査によって判明した新規陽性者が14日に18人、15日は20人に上ったという。 こうした新宿区の策について、小池知事は「先手を打って検査し、早期に陽性の方を見つけ出すことができる。速やかに入院や宿泊療養につなげることが可能で、市中への感染の広がりを防ぐことができる」と評価。「都としてもこうした取り組みを支援していきたい」とも話した。 小池知事は、新型コロナウイルスの都内の感染状況を発信するため多い時にはほぼ毎日ライブ動画を配信してきた。しかし、新規感染者や感染経路不明者、医療提供体制など都がモニタリング指標としてきた数値が低い水準で安定し、休業要請の多くを解除したことから、先週木曜日(11日)をもって定期的な配信を終えていた。15日は新規陽性者が増加したことから「臨時で放送することとした」と説明した。今後も、感染状況に応じて放送すると言い、「都の公式ツイッターなどからお知らせする」と語った。