結婚式の費用負担でカップルギクシャク…4人に3人が親から援助
「引き出物などなくていい」と発言する夫にもやもや
結婚式は人生最大の晴れ舞台の一つですが、その分、多額の費用がかかるもの。ウェディングドレス姿に憧れ、2人の新たな門出を祝ってほしいと願う女性がいる一方で、費用の問題などで乗り気になれない男性も少なからずいるようです。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、結婚式の費用を巡って、ひと悶着あったという投稿が寄せられています。これから式を挙げたいと考えている人は、どんなことを参考にしたらいいのでしょうか。 最近は、先に婚姻届を提出して一緒に暮らし始めてから、結婚式の準備をするカップルも珍しくありません。「結婚式費用で夫と揉める」のタイトルで投稿してきたトピ主「ひよこ」さんも、そのパターン。半年前に結婚の届け出を済ませ、近々結婚式を挙げる予定といいます。 夫は奨学金500万円を返済しなければならず、もともと結婚式は挙げたくないと言っていましたが、「ひよこ」さんの意思を尊重して挙式することになったそう。ところが、打ち合わせで費用の話が出るたびに、夫は「こんなにお金をかけなくていい。お返しの引き出物などなくていい」などと発言するのです。 「揉めるたびに、『結婚式費用は全額私が出してもいい』と伝えているのですが、彼は『それはプライドが許さない』と言います。奨学金を借りたのは夫であって私ではないのに、なぜ自分のしたいことを我慢しなければならないのかと腹立たしく、悲しくなります」と「ひよこ」さんは打ち明け、「夫を説得する方法や気持ちの整理のつけ方などを教えてください」と発言小町で呼びかけました。 このトピには、40件近い反響(レス)が寄せられ、「びっくり」マークも500回以上押されています。 いち早く反応したのは、「おじさん」さんです。「結婚したら家計はひとつ。例えば『結婚式に300万円も使うなら、その分奨学金の返済ができるのに』と思う夫さんの意見も間違ってはいないと思います」とコメント。 このほか、「ひよこ」さんと夫へのアドバイスが数多く寄せられています。 「結婚式にしぶしぶ付き合う新郎の気持ちも考えて、これ以上プライドを傷つけない方法を探してください。式の規模を小さくするとか、それこそ2人だけの挙式にするとか。彼が出せる予算に合わせてください」(「ぐー」さん) 「引き出物ナシなんて、赤っ恥です。それよりは式の規模を小さくするなど、総額で旦那さんの許容範囲に落とし込むしかないのでは? いくらなら出せるのか、出してもよいのか、しっかり話し合ってください」(「苺」さん) 「(今後)揉めるたびに、『あなたは披露宴で引き出物を出さないとケチった』とかネチネチ言われ続けることを考えたら、こここそが数百万円の使いどころ。人生の先輩として、アドバイスするよ、結婚式は妻の思い通りにすること」(「szk」さん) 親が結婚式の費用を負担するケースは少なくありません。でも、それが無用な混乱を引き起こしてしまうこともあるようです。 「新郎父の思考回路は?」のタイトルで投稿してきた「まるやんぬ」さんは、娘が結婚することになりましたが、新郎の父親に対してあまり良いイメージがありません。というのも、結婚する当人たちは、費用の負担感から「結婚式は3年以内にできたらいい」と言っていたのに、新郎の父親が「いや、盛り上がっているときにやったほうがいい。お金は出すからやりなさい」と口出しをしてきたからです。喜んだ娘と新郎は、さっそく結婚式の会場選びに取りかかりましたが、新郎の父親に見積書を見せたところ、350万円の金額に開口一番、「高い! 市の助成金制度はないのか! もっと安く! 半分しか出せない!」と態度を一変させてしまったのだそう。 「まるやんぬ」さんは「混乱させられましたが、新郎側は混乱させている自覚がない様子です。娘を思い、我が家からも結局は折半でということになりましたが、アレコレ口出しするけど金は出さない人だったということですね」とぼやき、予定されている両家の顔合わせにも浮かない様子です。 結婚費用の高さに頭を抱える人は、どうしても親の援助を期待してしまいがちです。「両親からの結婚式の費用援助について」のタイトルで投稿してきた「飴玉」さんは、結婚する彼氏と「お金に余裕はないけれど、やはり結婚式はしたいよね」と話し、ブライダルローンも検討していました。すると、彼氏の両親が費用を援助すると申し出てくれたため、「飴玉」さんも両親に援助してほしいと相談したところ、母親に「(「飴玉」さんの)姉の結婚式は援助しなかったし、不平等になるから」という理由で断られたのだそう。 「何をもって平等というのかは難しいところです。母は専業主婦で習い事ざんまいの贅沢な日々を過ごしています。そんな母に『お金を出したくない』などと言われたくないという気持ちもあります」と、「飴玉」さんはモヤモヤする気持ちをつづりました。 これに対して、「飴玉」さんにとっては辛口の意見が数多く寄せられています。 「そもそも自分たちで挙げられない式ならば、式そのものを考え直すのが良いのではないでしょうか? なぜなら結婚とは『自立した』男女が共に人生を歩むことを意味するからです」(「チカバル」さん) 「お金に余裕がないのなら、質素な式にする。豪華な式をあげたいのなら、お金をためてからする。当たり前のことをしないで、この先普通に生活していけるとは思えないです」(「専業主婦よ」さん) 一方で、親に経済的な余裕があるなら援助はあり得るというコメントも。 「私がお母様の立場なら、子どもの結婚のご祝儀に100万円は渡したいかな? お姉様に渡していないのならば、事情を説明して同額をさかのぼって渡すと思います。子どもに身の丈にあった、自立した生活をおくるよう促すことも親の責務と思いつつ、一生に一度の結婚式、少しは助けてあげてもよいのになあとは思いました」(「まる」さん)