味の素AGF、東京都で深層地下水のみを水源としている唯一の自治体・昭島市と連携 マイボトルのライフスタイルに“彩り”を提供
味の素AGFは9月10日、東京都昭島市と連携に関する協定を締結し、同市が推進するマイボトルの利用などに貢献していく。 同市は、東京都の区市町村で深層地下水のみを水源としている唯一の自治体。2021年にJR青梅線沿線の拝島駅・昭島駅・中神駅・東中神駅の各駅前に給水スポットを設置したほかアルミボトル缶入り飲用水「あきしまの水」をボトルカバーとともに配布して深層地下水をアピール。 今年、市政施行70周年を迎えたことを記念して、70周年記念デザインのマイボトルを用意し、約8600人の小中学生にAGFのマイボトル専用パウダードリンク「ブレンディ」マイボトルスティック(以下、マイボトルスティック)とともに無料配布する。
10日、昭島市役所で協定締結式に臨んだAGFの島本憲仁社長は「暑い日本において給水スポットのようなものが日本中に溢れるといいと思っている。そのような市と協定が結べることは非常に嬉しい」と語る。 小中学生にマイボトルスティックを提供することでマイボトルのライフスタイルに“彩り”を提供する。 「マイボトルを持ち歩くことが新しいライフスタイルになり、たまに少し味がついたものが飲みたくなったときにマイボトルスティックを試していただけたらいい」と期待を寄せる。
同社は、嗜好飲料の価値を高めつつ、生活者一人一人に寄り添いながら2030年に味の素グループで最も心の健康に貢献できる企業を目指している。 島本社長はAGFのロゴマークの「G」の中に入るように配置された3つの赤い丸について説明。「一番上の丸は“お客様の笑顔”。一番下の丸が社員である“私たちの笑顔”。一番大事な真ん中の丸は“地球の笑顔”を表しており、地球が笑顔にならないと我々の存在意義はないとの思いも込めて、今回の活動を積極的に行っていきたい」と意欲をのぞかせる。 今回は、マイボトル利用促進に加えて、プラスチックごみ削減と地域の防災力向上に関しても連携する。 昭島市は2020年4月から必要のないプラスチックを一つ減らしていく昭島発「プラスチック-1運動」を推進している。
なお、昭島市によると、昭島市の水道水源は、地下70メートルより深い層を流れる深層地下水をくみ上げている。 深層地下水は、八王子の丘陵地に降った雨や雪が約30年という長い年月をかけてしみ込んだもの。 水が地層にしみ込む過程において土壌がフィルターの役割を果たし、不純物を取り除くとともに炭酸やミネラル成分等を溶かしながらしみ込み、ミネラルウォーターと変わらないおいしさを謳っている。 土壌が浄化の役割を果たすことで水質は良好となっているため浄化処理をしておらず、薬品は水道法で義務付けられている必要最低限の塩素を加えている。