全国的展示商談会で自動運転車両を説明 島の魅力もアピール 鹿児島県立沖永良部高校生
【東京】4~6日にわたって江東区で開催された「エコプロ2024(SDGsweekEXPO2024)」に出展した「島の自然環境や文化と調和する自動運転車両」展示ブースに鹿児島県立沖永良部高校生が登場。自らがデザインに携わった自動運転車両の説明をするとともに島の魅力を笑顔でアピールしていた。 同イベントは、日本経済新聞社、一社サステナブル経営推進機構などが主催し、東京ビッグサイト東4・5・6ホール(江東区有明3丁目11の1)で開催。会場には6万3000人以上が訪れた。 名古屋大学と岐阜大学、鹿児島大学、一社サステナブル経営推進機構、ヤマハ発動機㈱、知名町は、名古屋大学COⅠ-NEXT地域を次世代につなぐマイモビリティ共創拠点として出展した。 活気あふれる全国的な商談会会場の一角には、自動運転車両が展示されていた。車両は名大、ヤマハなどと一緒に沖永良部高校の生徒がデザインした。島の観光鍾乳洞である「昇竜洞」は年間1万人以上が訪れるが、鍾乳洞の散策後に約600㍍の上り坂の続く町道を歩いて駐車場まで戻らざるを得ず、観光客の負担になっていた。その課題に取り組んだのが、100%再生可能エネルギーで動く電気自動車。
島からやって来た高校生たちは自ら制作した現地ジオラマを説明、来場者へ積極的に車両を紹介し、笑顔で島の魅力もアピールしていた。 半年以上奮闘したのは伊井由利さん、内田由香理さん、中山優子さん、中倉ほなつさん、前田大心(たいしん)さん、西愛生(あおい)さん(いずれも商業科3年)。リーダーの前田さんは「木を使い自然と調和できるようデザインした。ワクワク感満載」。西さんも「自分たちの要望を十分採用してくれた」と満足そう。「きっと観光客に喜んでもらえる」と伊井さん、中山さんらが口をそろえた完成品に4日初対面した。 2025年3月に公道での試運転が予定されている。「めちゃ乗りたいです」とは、中山さんと内田さん。新地弘之教頭と深田信平教諭は「彼らが進学、就職で島を離れる前に乗車できるようにしたい」と話した。