「13年たっても頭を離れない」体育館をひつぎが埋め尽くす異様 遺体安置所で納棺し続けた「5代目」、芽生えた使命感 #知り続ける
〝次の災害〟への心構えに
訓練中、海保さんは終始険しい顔つきで口数も少なかった。終了後は、考え込むような表情になった。 「被災した人たちの苦労を想像すると、お手伝いに行っただけの自分がしゃしゃり出るのは気が引ける。それでも、次いつあるか分からない災害への心構えにつながるなら、という気持ちかな」 東日本大震災の後に入社した社員や、当時を知らない若手の同業者も増えている。彼らにも経験を少しずつ伝えていこうと思っている。
東日本大震災での葬儀関係者によるボランティア、約900人
海保さんのように被災地に派遣された葬儀関係者は、全葬連によると岩手、宮城、福島の3県を中心に延べ896人に上った。ほかに、棺約5100基や仏衣約6800着といった物資も提供している。 支援はこの時が初めてではない。1985年の日航機墜落事故や、1995年の阪神淡路大震災などでも実績があり、2011年も各自治体との事前の支援協定に基づいて実施された。 葬儀関係者が担ったのは納棺や搬送、棺の保冷、感染対策の消毒などだった。 ※この記事は共同通信と Yahoo!ニュースによる共同連携企画です
共同通信