菅首相が記者会見12月25日(全文1)静かな年末年始をお過ごしいただきたい
ワクチン接種を早く開始できるよう進める
その上で最終的に感染対策の決め手になるのがワクチンです。米国、イギリスではすでに接種が始まっております。わが国も治験が始まっており、2月にはデータがまとまる予定です。その後、安全性、有効性、最優先に審査を行った上で承認をされたワクチンを必要な方にできるだけ早く接種を開始できるように、関係省庁一体となって作業を進めております。 Go Toについては7月にスタートしましたが、延べ7000万人の方々にご利用いただき、感染が判明したのは340人です。地方経済の下支えに大きく貢献できたと思っております。先月専門家の先生方の提言を受けて、北海道、大阪、東京でいったん停止する措置を取りました。さらに私自身、悩みに悩み抜いた上で、その判断でありました。年末年始に集中的な対策を取るため、全国でいったん停止することにいたしました。この間、Go Toについては地方の皆さんからご支援のお言葉いただきました。また一方で感染対策とGo Toを同時に進めることは分かりにくい、不安である、お叱りもいただきました。私自身、新型コロナウイルス対策について、国民の皆さんへのご説明が十分ではなかった面がありました。今後、国民の皆さんに丁寧に、コミュニケーションを取ることに努めていきたいと思っています。 就任して100日がたちました。総裁選でお約束したように、まずは新型コロナウイルス対策に全力を尽くし、さらにわが国で長い間先送りされてきた課題、グリーン社会、デジタル化、少子化対策について答えを出し、皆さんにわが国の将来の絵姿を具体的に示すべく、全力で取り組んできました。不妊治療については来月から助成の金額を拡大し、所得制限をなくし、22年度から保険適用をいたします。携帯電話の料金については大手が相次いで現在の半額程度となる20ギガ2980円とするプランを発表いたします。
大切な方と少人数で静かに過ごして
明るい将来に踏み出すために、まず必要なことは新型コロナウイルス、これ以上の感染拡大を食い止めることであります。4月の緊急事態宣言、夏の感染拡大について、度重なるご協力、お願いとなりますが、皆さんと皆さんのご家族、そして大切な方の命と暮らしを守るために、まずはワクチン接種が始まるまでの間、医療体制をなんとか持ちこたえられるように静かな年末年始を、重ねてよろしくお願いをいたします。家族や大切な方と少人数で静かにお過ごしをいただきたいと思います。1日も早く感染を収束させ、感染が始まる前と同様の日常を取り戻し、希望に満ちた社会を実現をするために、ぜひお力をお貸しいただきますようによろしくお願いをいたします。私からは以上であります。 司会:それではこれから皆さまからご質問をいただきます。質問に関しましては、総理と尾身会長にご対応をいただきます。尾身会長、恐縮でございます、演台のほうにお進みください。最初は慣例に従いまして、幹事社2社からご質問いただきます。指名を受けられました方は近くのスタンドマイクにお進みいただきまして、所属とお名前を明らかにしていただいた上でご質問をお願いいたします。それでは、まず幹事社TBS、後藤さんどうぞ。 【書き起こし】菅首相が記者会見12月25日 全文2に続く