菅首相が記者会見12月25日(全文1)静かな年末年始をお過ごしいただきたい
責任を持って医療体制を整備する
年末年始は医療機関の体制も縮小せざるを得ない時期です。これ以上、医療機関に負担を増やさないためにもお1人お1人のご協力が必要であります。政府としてもコロナ対応で派遣される医師、看護師への支援額を倍増し、医師には1時間1万5000円、看護師は1時間5500円補助をいたします。さらに本日、2700億円の追加予算でコロナ患者を受け入れられている病院を緊急支援することを決定しました。現場で頑張っていらっしゃる方々を応援するために、全国で2万8000床を対象に1床当たり最大1500万円の補助を緊急に配布いたします。これを活用してコロナに対応する病床を増やし、現場の方々の処遇改善をし、必要な方々が必要な医療を受けられるように責任を持って医療体制を整備いたします。 この間、専門家から一貫して指摘をいただいておりますのが、飲食の場の感染リスクです。東京の感染者の6割程度を占める見えない感染の多くが飲食によるものとされております。感染対策として最も効果的といわれるのが飲食店の時間短縮であります。ご協力をいただいている飲食店の皆さまには大変ご苦労をお掛けしております。申し訳なく思っております。今後さらに各地域でご協力いただいて、コロナ前の日常に1日も早く戻ることができるように、支援額を最大1カ月60万円から倍の120万円にしております。そのほか、事業者の皆さまには最大4000万円の無利子、無担保での貸し付けをはじめとして、さまざまな支援メニューを用意しております。何とぞご協力をいただきますようにお願いをいたします。 さらに飲食店の時間短縮については、給付金と罰則をセットで、より実効的な措置が取れるように特措法の改正を検討します。ただし、罰則については専門家の皆さんによる分科会において、規制強化すべきという意見と、私権制限に慎重な意見の両立があります。今後、分科会において、早急に検討を進めてまいります。 水際対策も強化します。イギリスにおけるウイルスの変種の問題については昨日から英国に滞在歴のある外国人の入国拒否などの措置を強化しました。さらに南アフリカに滞在歴のある外国人についても英国と同様に入国拒否の対象にすることを決定いたしました。今後も国民の皆さんの命と暮らしを守り抜くことを最優先に各国の状況を見ながら迅速に対策を強化していきます。