【MotoGP】マルケス弟、2年契約延長は当然の帰結? 「グレシーニは僕のMotoGPキャリアを救ってくれた」と超感謝
アレックス・マルケスは今年7月に、グレシーニ・レーシングとの2年契約延長が発表された。彼はグレシーニが「自らのキャリアを救ってくれた」と語っており、このチームに残ることが目標だったと明かした。 【動画】兄と同時表彰台! MotoGP2024 第9戦ドイツGPハイライト マルケスはMoto3、Moto2クラスでチャンピオンとなると、2020年シーズンにMotoGPクラスへ昇格。レプソル・ホンダで兄のマルクのチームメイトという立場でMotoGPキャリアをスタートさせた。 ただマルケスはルーキーイヤーにこそ表彰台を獲得したが、その後LCRホンダに移り2年間は大苦戦。2023年シーズンにドゥカティ陣営となるグレシーニへの移籍を決断した。 グレシーニへ移ったマルケスは1年目には2回の表彰台を獲得し、スプリントレースでの優勝も経験するなど、復調。2024年は再び兄マルクとチームメイトに迎え、ドイツGPでは兄弟で同時に表彰台を獲得するという快挙も達成した。 2026年までこのグレシーニでレースを続けることになったマルケスは、このチームに「キャリアを救ってもらった」と話しており、目標もグレシーニで継続参戦することにあったと明かしている。 「いや、他を考えていたわけじゃないよ。僕の一番の選択肢は、ここに残って成長することだった」 マルケスはドイツGPでそう語った。 「会見でも言ったと思うけど、僕は2年前、MotoGPキャリアを救ってもらったんだ。ナディア(パドヴァーニ/グレシーニ代表)やチームの皆と一緒にいられるここで、本当に素晴らしいフィーリングがある。だからここで続けたかった」 「そして目標はまだすべて達成できていなくて、やるべきことがある。僕はそのまま全てをここでやると言いたかった。確かに他のチームとの話し合いはあった。僕の状況は理解してもらっていたけど、僕がマネージャーに伝えていた目標は、ここに留まることだった」 グレシーニについてはMotoGPパドックの中でも働く環境として、非常に“家族的”な雰囲気のあるチームだと言われており、マルケス兄弟も共にその雰囲気が特別なものだと語っていた。 何がグレシーニの持つ特別な雰囲気を生み出しているのか? その点について訊かれたマルケスは、次のように語った。 「中に入ってみるとわかるんだけど、本当に素晴らしい雰囲気があって、チーム内の素晴らしい人達が、一緒に同じやり方で働いているんだ」 「皆が同じメインの目標を持っている。小さなファミリーが世界中を飛び回って、週末に100%の仕事をしようとする姿はとても素晴らしい物がある。そしてそれが初日から感じられるんだ」 なおグレシーニは2025年にアレックス・マルケスのチームメイトとなるライダーがまだ決まっていない。ドゥカティ陣営からプラマックが離脱したことによる混乱もありつつ、様々なライダーの名前が候補として噂されている状況だ。 マルケスはチームメイトにしたい人物を訊かれた際、「いや、誰の名前も言わないよ」としつつ、チームは「リストから最速のライダーを望むだろう。速いチームメイトがいれば、チームが成長しやすくなるからね」と語った。 Additional reporting from Juliane Ziegengeist
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