「ベストバウトはこの間のドネア戦」ボクシング・井上尚弥選手が会見(本文2完)
東京ドームなど5万人クラスの会場で試合したいか
日刊スポーツ:日刊スポーツの藤中と申します。井上選手は、今まで一番大きな会場でやったのは、さいたまスーパーアリーナで1万9000、2万人ぐらいだったと思うんですけど、東京ドームなど5万人クラスのところで、いつかやってみたいというようなお気持ちはあるでしょうか。 井上:この間の東京ドームでの試合も拝見したんですけども、あまりにも遠すぎて試合が見れないという、そういう状況に陥るのではないかと思うので、広くてもさいたまスーパーアリーナ、この辺りがちょうどいいのではないかなと思います。 司会:ほかにご質問があればお願いします。
父からの指導で一番大きな影響を受けたのは?
記者:アソシエイト会員の【カトウ 00:59:45】と申します。井上選手、今日はどうもありがとうございます。すいません、2つ質問させてください。1つは、先ほどもお父さまを本当に尊敬されているというお話ありましたけれども、井上選手が世界チャンピオンまでなられるに当たって、お父上から受けてきた指導の中で、これが一番影響が大きかったと、これがあったから世界チャンピオンになることができたということが、もしあれば教えていただきたいと思います。 あともう1つは、井上選手、ものすごく強くいらっしゃって、それと同時にものすごく紳士的な、そのキャラクターが多くのファンを呼び込む1つの要因だと思うんですけれども、日頃、そういうふうに紳士的に振る舞われているのは、ボクサーである前に人として何か心掛けている、志しているものがおありなのかどうか、そこら辺、もしありましたら教えてください。 井上:ボクシングをやるに当たっての父からの教えというのは自分の中ですごく今でも、今でも役立ってるというか、思うのは、一番は、まずはディフェンスですよね。これはもう小学校1年生から教えてもらって、一番最初に教えてもらったことではあるので、それは今のこの自分のボクシングスタイルにも生きているのかなと思います。あとは集中力を切らすな、相手が格下であっても気を抜くなという、その精神的なところを毎日言われてきてたので、そういったところはやっぱりトレーニングをする上で一番大事なところではあるのかなと。やっぱりこの集中力、相手が格下であっても相手をなめるなというのは、自分がボクシングをやる上で、ふと気を抜く瞬間が一番危ないなと思うので、そういったところは自分の中に身に染みてあるので、一番、今のスタイル、このボクシングの強さを発揮する上で一番大事なことなのかなと思いますね。あとは、そうですね。紳士的に振る舞うという面に関しては、あくまで紳士的に振る舞っているという感覚はなく、もともとの性格というかが、たぶんこうなのかなという、はい、思います。