イランで逮捕された女性「脇腹も背中も化膿」「乳首から黒い汁が」…女性刑務所で行われる「鬼畜の所業」
失われる時間感覚
その日から、8錠の錠剤を渡され回復のために飲めと言われましたが、それでも夜は全く眠れませんでした。何時間も目を開けたまま横になっていると、朝のアザーンが聞こえてきます。とにかく眠れませんでした。 たったひとりでやることもなかったので、私はいつも眠らずイライラしていました。時間の感覚もなくなりました。独房にはトイレに行きたいときに押すボタンがありました。私が何度もボタンを押すと、看守がドアを開けるのですが、眠そうな顔をしています。そこで私は、家庭料理のスープやおかずの作り方を聞いてみました。 看守がどれほど怒ったか、ちょっと想像できないと思います。看守は私を怒鳴りつけてドアを思い切り閉め、「朝の3時か4時だぞ」と言います。「お前はなんで寝ないんだ?俺たちも眠れないじゃないか」。しかし私には彼らがぐっすり眠れることのほうが不思議です。いつが寝るべき時間なのかも分かりません。 よくボタンを理由もなく押しました。廊下で何か生き物を見たいというときもボタンを押しました。私はその独房に1年半いました。ゴワゴワの軍用毛布を下に敷いて横になっていました。枕はないので、頭の下に毛布を敷き、もう1枚を体にかけました。 そうする間に、脇腹も背中も化膿してしまいましたが、苦情を言えば言うほど、看守はますます無視するのです。看守にはブラウスとズボンを与えられ、シャワーに行くたびに、同じセットの着替えを渡されました。毛布があまりに固いので、横向きに寝ると骨まで痛みましたが、どうしようもありませんでした。 『「銃で脅され性行為の詳細を繰り返し」…イランで人権を主張した女性の「悲惨すぎる末路」』へ続く
ナルゲス・モハンマディ(イラン・イスラム共和国の人権活動家・ノーベル平和賞受賞者)