阿部巨人優勝M「9」が点灯! 光ったベテランの「神走塁」「ロマン砲の貢献」
巨人は18日のDeNA戦(東京ドーム)に延長12回まで戦い2-2の引き分け。一時逆転を許しながら、粘り強く戦い、待望の優勝マジック「9」を点灯させた。 【動画】丸は3回、ジャクソンのプレーを見て三塁を陥れる好走塁 ベテランがチームを引っ張った。初回、丸佳浩が相手先発ジャクソンの外角151キロを捉えて右翼席へ放りこんだ。攻撃開始からわずか1分の強烈な14号ソロで主導権を握ると、魅せたのは足にもあった。 3回無死から中前打で出塁。次打者、坂本勇人の打席でランエンドヒットでスタートすると、坂本の投ゴロをカバーしたジャクソンが背中を完全に向けているのを見逃さなかった。二塁を越えてもぐんぐんと加速し、三塁を陥れる"神走塁"にはベンチの阿部慎之助監督も拍手を惜しまなかった。 続く吉川尚輝の一ゴロで三本間に挟まれるも、挟殺プレーにおいて絶妙に引き付け、吉川の三塁進塁を助けた。 プロ17年目の優勝請負人がチームを盛り立てると若手も負けてはいない。 この試合で26試合連続スタメンとなったプロ2年目の浅野翔吾は1点を追う8回、先頭の岡本和真が四球で出塁すると、バントではなくヒッティング指令にカウント2-2から左前打をマーク。チャンス拡大に貢献した。 その後、無死一、二塁で打席に入ったオコエ瑠偉も難しいバントをしっかり決め、チームに貢献。一死二、三塁とし岸田行倫のニゴロにギャンブルスタートを切った三走の岡本が激走、最後は魂のヘッドスライディングで貴重な2点目を奪った。 投手陣ではフォスター・グリフィンが6回3安打1失点と試合を作り、その後を7人にわたる救援陣のリレーでつないだ。 8回に勝利の方程式の一角、バルドナードが押し出しで1点を失うものの、粘り強く投げ、傷を拡げなかったことも貴重なドローに結びついた。 残り11試合でいよいよ優勝マジックが点灯。週末には現在5連勝中、1.5差で2位につける阪神との直接対決も控える。一瞬たりとも気は抜けないが、それこそ久しく忘れていた優勝争いの醍醐味ともいえる。 ひりひりした争いでナインが成長できることを指揮官も喜ぶ。4季ぶりのV奪回へ、全員野球で突っ走るのみだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]