BE-PALがおすすめする初秋の新刊4選!ヒグマとの闘い、生き物の捕まえ方、自給生活など
9月もBE-PALアウトドア書店がオープン!(直販は行っておりませんが……)。今回の新刊のキーワードはヒグマ、自然遊び、自給自足、バリ。多岐にわたっているようで、実際にはネイチャーライフを楽しむヒントが満載。ぜひご一読を。
BOOK 01 怪物はいかにして生まれたか。その事実も我々は知るべき
『OSO18を追え "怪物ヒグマ"との闘い560日』 藤本 靖著 文藝春秋 ¥1,870 2019年から4年の間に66頭もの牛を襲ったヒグマがいた。最初に被害があった北海道・標茶町オソツベツの地名と、現場に残された足跡が18㎝だったことから付けられたコードネームは「OSO(オソ)18」。 本書は連続する被害を食い止めるべく、捕獲と駆除に挑んだOSO 18特別対策班のリーダーの手記だ。 ヒグマは成獣雄の場合、体重は約100㎏から大きいと400㎏に及ぶ個体もいる。しかし、意外なことにそんな巨体でありながら、彼らが本来主として食べているのは草木類や木の実など植物性のもの。山野に食べ物がなくなる時季に家畜を襲うこともあるというが、積極的に連続して襲撃するOSO 18のようなケースは前代未聞なのだ。なぜ、それほどまでに肉食に執着しているのか? そして、容易には姿を見せずに襲われていく牛たち。まさに「怪物」と呼ぶに相応しい存在だ。ベテランのヒグマハンターを対策班のメンバーに揃えつつも、なかなか追い詰めることができない。だが、ついにあと一歩というところまで迫るのだった。 結果的に思いもよらない形で幕切れとなる一連の捕獲劇。OSO 18がいかにして怪物になったのか……。我々人間が大きく関わっているという著者の考察も真摯に受け止めておきたい。
BOOK 02 こんにゃくでカエル? 本物を触って遊ぼう!
『大人も子どもも楽しい あたらしい 自然あそび』 奥山英治著 山と溪谷社 ¥1,980 日焼け止めクリームでモンシロチョウ、こんにゃくでカエル釣り、ハマダンゴムシと迷路遊び。生き物の習性をうまく利用して捕まえて遊ぶ本書。春夏秋冬、季節ごとに捕まえられる生き物や植物の遊び方を伝授する。捕虫網の使い方や川での生き物の捕まえ方など基本的なハウツーも網羅。カタツムリはカッターの刃の上を歩けるのか? といった、「これをやったらどうなるの?」という好奇心もどんどんやってみる。さらに、ザリガニのエビチリやサルナシのジャムなど、自然そのものを食べてみるレシピもあり。五感をフル稼働させて楽しむ自然遊びの知恵とコツが満載だ。