大阪・松井知事と吉村市長が会見 「クロス選」出馬(全文3)公約は9割達成、残るは都構想
橋下氏から何かアドバイスをもらったことは?
時事通信:すいません、時事通信の【シゲタ 01:05:50】です。知事、市長が入れ替わるというのは、かなり異例なことだと思うんですが、府知事から市長になった例として橋下徹前知事が、前市長があると思うんですけれども、その橋下さんから何かアドバイスなどいただいたことはありますか。 松井:アドバイスというより、彼が市長に入れ替わったときに僕が知事に出たんだからね。だからもうあのときには、平松、橋下で、もう大対立でしたよ。一番対立したのは水道の統合で、平松さんとまったく歩み寄れなかったという部分。それからそれ以外にも府市のいろんな行政の一元化についても、やっぱり結局、最後、平松さんともうしゃべれない状況を、大阪市役所につくられるよね、あのときね。いや、だからアドバイスというより、まさにそのど真ん中でいてたので、今ここで入れ替わることに対してのアドバイス等々は具体的にもう分かっている話で、そういうことはありません。 司会:よろしいでしょうか。あと当たってない方。こちら、後ろだけですね、はい、そちら。
都構想にこだわりすぎではないか
朝日放送テレビ:朝日放送の【テラオ 01:07:26】といいます。3点あるんですが、1点目は先ほど知事もおっしゃってたように、9割ぐらい公約を果たせた中で、地下鉄民営化等いろいろできてきた、市長もおっしゃってたようにできてきたことがあります。このままいけば、府市協力する方法ってほかにも考えられるんじゃないかな、都構想にこだわり過ぎなんじゃないかなっていうふうにも少し思えるんですが、一丁目一番地に掲げてきたということ以外で、なんでそこまで都構想にこだわるのかということを教えていただきたいです。 2点目は、いろいろまだ途中の課題もありまして、直近で言えばきのうの朝も、吉村市長は官製談合などについても厳しく対処するっておっしゃったばかりなのに、ご自身は市長を辞められてしまうということがあります。今まさに動いている事態へのご自身の責任についてはどのようにお考えか教えてください。 最後3点目なんですが、吉村市長の大阪市以外での知名度ですとか、支持の状況について現状どう見られているかと、今後、課題があるとすればどういう部分かということを教えてください。 松井:まずなぜこだわるのかと言われると、僕はもうずっと大阪で55年生きてきて、それでこっちで、やっぱり大阪中心にビジネスもやってきた。そういう中でもうやっぱり昔の「府市合わせ」といわれる時代の、あの閉塞感。将来への不安みたいなのが、みんなあるわけよ。大阪はもうすごくポテンシャルは高いのに、要は知事と市長、どちらがトップか分からない。それでそんな中で経済界の皆さんも結局、知事に要はちょっと遠慮して近寄ると、市長がもう離れていく。まさにそれが現実そういう状況だったわけですよ。 もうそういう時代に戻りたくない。それで戻りたくないし、僕はもう年齢的にも人生3分の2過ごしたから、僕らの次の世代、子供や孫の世代に、やっぱり今、一体で、大阪がすごく、これは経済の指標で言う景気動向指数で、みんな良くなるんじゃないのという期待が高まってるじゃない。この大阪をもう引き渡していきたい。だから大阪都構想にはこだわります。 それから吉村市長の知名度はもう十分広がってるんじゃないのと思いますけどね。もう要は市長としての実績はこれまで皆さんも通じて、これは府民のみならず十分広く伝わってると、僕はそう思っています。 吉村:まずなんでこだわるかっていう話ですけど、例えばきのうの最後の法定協を見ても、公明の市議会と府議会であれだけまとまらないんですよ。あれが現状ですよ。それから市議会の取材をされてたら思うかも分かりませんけど、例えば府に対する嫌悪感ってもうすごいじゃないですか、議会とかもね。例えばですけど、じゃあ都構想をやって博物館とか美術館が、公益として大阪府がこれは管理していくよとなったら、いや大阪府は財政が厳しいから、そんな大阪府に渡したら美術品、売られますとか、堂々と議会で展開されてる、これが今の大阪市と大阪府の見えてない関係なんです。でもそれは、これまでにとっては普通だったんです。 役所においても大阪市役所、大阪府庁、僕らが号令を掛けてるからなんとか前に進んでますけども、今だって大阪市役所、大阪府庁の職員というのはなかなかこれは交わらないですよ。そういう状況の中でなんとか僕らが同じ方向を向いてやってるから、ぎりぎり進めてるというのが現状です。なので鳥でいったら下でがーがーかきながら、水鳥の上のほうは見えてるのかもですが、下のほうはもう足かきまくってなんとか府と市で進めてるという現状なので、これはすぐ元の古い大阪に戻ります。これは大阪市と大阪府の宿命だと思いますから、こういったものはもう制度的に変えていこうと。それがやっぱり責任ある政治だと、次の世代にもバトンタッチできる大阪だというのが僕らの考え方です。だからこだわります。大阪都構想やってて僕らになんの利益もないわけですから、直接にね。党利党略とか言われますけど。 だからこれまでの、今は人と人の関係でなんとかうまくいってるように見えてるけども、これはすぐ引っ繰り返る。平松さんのときもそうだったじゃないですか。当時はやしきたかじんさんがいらっしゃって、たかじんさんが仲介になって橋下さんと平松さんでやっていこうというふうに最初なってたのに、いざじゃあ水道事業やると、具体な話になると、これはもう大げんかになってきて無理ってなるので、総論は分かっててもこれはなかなか個別に進めていくじゃ難しい。それを制度的にやっぱり変えていこうというのが、大阪のやっぱり僕らがこだわるところです。すぐこの人の関係は元の古い大阪に戻っちゃうということです。 それから今、確かに談合の事件というのがあります。これは1カ月前に、それが、事件が発覚して以来、こういったものを二度と起こさないためにはどうするかというのを役所の中でも議論してきました。不正というのは常に起こるんだということを前提に、これはきちんとした組織も立ち上げようと。不正対策をなくしていく、監察室のようなものをつくろうというのも、これは大きな方向の指示をして、そしてその具体像というのはもうほぼ出来上がっているという状況です。 あとは職員が逮捕されましたけども、このタイミングで、これについても、これは当然、逮捕になりましたから、今までは捜査がありましたからあれでしたけども、逮捕になりましたから、役所としても事実関係を、確認を本人にして、これを認めるというのであれば、これは厳しく懲戒処分にしていくという指示も、これは全部出していますから、この対応については問題がないだろうというふうに思っています。3月20日まで市長職をやって、そしてもう4月の8日には新しい、これはどなたが市長になるかは市民が選ぶことですけども、選ばれるということにおいて、行政においての停滞はないと思っています。 それからその20日間の期間中は、田中副市長という、橋下時代も副市長やってくれて、僕の時代も副市長をやってくれたベテランの人に、副市長に、職務代理者でやってもらいます、この20日間はね。だから組織としてはまったく問題がないし、きちんと指示もしてるので、それは問題ないと思います。 司会:1回目当たってない方まだいらっしゃい、あれ、さっき前。 【書き起こし】大阪・松井知事と吉村市長が会見 「クロス選」へ 全文4に続く