【時系列でわかる⑪】“ガザ地区での攻撃縮小”を協議 米側、イスラエル首相らと会談(4日~15日まで)
■12月12日 ハマスの拠点とする病院 イスラエル軍、新たに襲撃か ガザ地区北部
イスラム組織ハマスの掃討作戦を続けるイスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ地区北部で、ハマスの拠点があるとして新たに病院に突入したとみられます。 AFP通信などによりますと、地上侵攻を進めるイスラエル軍は12日、ガザ地区北部でカマルアドワン病院を襲撃したということです。 ガザ地区の保健当局は、「イスラエル軍は、病院を何日間も包囲して爆撃した後、内部に突入した」としています。イスラエル軍はこれまでも、ガザ地区全土で病院にハマスの拠点があるとして攻撃を繰り返していました。 こうした中、ガザ地区とイスラエルとの境界にあるケレム・シャローム検問所では、ガザに運び込む支援物資の安全検査が始まりました。 これで検査場所は2か所となり、支援物資の量が増えることが期待されますが、検査した物資はこれまで通り、ラファ検問所から運び込まれるため、人道状況の改善につながるかは不透明です。
■日本時間12月13日 国連総会 ガザ地区での「人道目的の即時停戦」求める決議採択 賛成153か国
国連総会は、日本時間13日午前6時半ごろ、大規模な衝突が続くパレスチナ自治区ガザ地区での「人道目的の即時停戦」を求める総会決議を153か国の賛成により採択しました。 イスラエルとイスラム組織「ハマス」の衝突をめぐり、国連総会が緊急特別会合を開くのは、今回が2回目です。 会合は、今月8日の安全保障理事会で、ガザ地区での「人道目的の即時停戦」を求める決議案にアメリカが拒否権を行使し否決されたことを受け、エジプトなどが開催を要請したものです。 緊急特別会合の開催に合わせてニューヨークの国連本部前には数百人のパレスチナ支持者らが集まり、道路を封鎖した上で「即時停戦を」、「ガザに自由を」などと訴えました。 会合では、8日に否決された安保理決議案と同じく「人道目的の即時停戦」を求める総会決議の採決が行われ、日本を含む153か国の賛成により採択されました。 反対は、アメリカやイスラエルなど10か国、棄権は23か国でした。 総会決議は、安保理決議とは異なり法的拘束力はありませんが、国際社会の総意としての意味を持ち、停戦に向けた機運を高める狙いがあります。