【時系列でわかる⑪】“ガザ地区での攻撃縮小”を協議 米側、イスラエル首相らと会談(4日~15日まで)
■12月14日 イスラエル国防相“ハマス壊滅には数か月”見通し示す
イスラエルのガラント国防相は、イスラム組織「ハマス」を壊滅させるには数か月かかるとの見通しを示しました。 ガラント国防相は14日、イスラエルを訪問したアメリカのサリバン大統領補佐官と会談しました。 ロイター通信によりますと、ガラント国防相は「ハマスは10年以上かけて地中と地上のインフラを構築してきた」と指摘した上で、「数か月以上かかるだろうが、我々は必ず勝利し壊滅させる」と述べたということです。 ネタニヤフ政権は、国際的な圧力が高まる中でも、ハマスせん滅という目標達成のために戦闘を続ける強硬姿勢を崩していません。
■12月14日 “ガザ地区での攻撃縮小”を協議 米側、イスラエル首相らと会談
アメリカのサリバン大統領補佐官は14日、イスラエルでネタニヤフ首相らと会談し、パレスチナ自治区ガザ地区での攻撃を縮小することについて協議しました。 アメリカのサリバン大統領補佐官は14日、イスラエルを訪問しネタニヤフ首相らと会談しました。アメリカ政府高官によりますと、会談で標的をハマスの幹部に絞った「強度を弱めた軍事作戦」への移行について協議をしたということです。 複数のアメリカメディアは、バイデン政権は数週間以内に規模を縮小した攻撃に移行するよう求めていると報じています。バイデン大統領は14日、「イスラエルにはどう民間人を保護するかに集中してもらいたい」「ハマスへの攻撃をやめるのではなく、より慎重に進めてほしい」と述べました。
■12月15日 イスラエル軍がイスラエル人の人質3人を“誤射” ガザ地区で戦闘中に
イスラエル軍は15日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘中に、イスラエル人の人質3人を誤って殺害したと発表しました。 イスラエル軍によりますと、ガザ地区での軍事作戦で拘束されていた人質3人を誤って脅威とみなして発砲し、3人は死亡したということです。 遺体はイスラエルに移送され、身元が確認されました。 イスラエル軍は、「遺族に心から哀悼の意を表します」とした上で原因について直ちに調査を開始したとしています。 イスラエル軍による人質誤射の発表を受け、テルアビブでは数百人が軍の施設周辺で抗議活動を行いました。ガザ地区で拘束されている人質は依然、100人以上いるとされていて、早期解放を求める声がさらに高まるとみられます。