【時系列でわかる⑪】“ガザ地区での攻撃縮小”を協議 米側、イスラエル首相らと会談(4日~15日まで)
■12月11日 イスラエル軍、ハマス“訓練施設”映像公開 「降伏するか殺されるか」選択呼びかけ
イスラエル軍は11日、パレスチナ自治区ガザ地区にあるモスクでイスラム組織「ハマス」が訓練で使用していたとする施設の映像を公開しました。 イスラエル軍は11日、ガザ地区・ジャバリアにあるモスク内部でハマスが訓練で使用していた施設を発見したとして、映像を公開しました。モスクには武器のほか、爆発物を研究するための部屋があったなどと説明しています。 ロイター通信によりますと、イスラエルのガラント国防相は11日、「ガザ北部とガザ市での作戦は限界に近づいている」と述べ、ハマス戦闘員らに対し、「降伏するか殺されるか」選択するよう呼びかけました。 さらに、「イスラエルはガザ地区に永久にとどまる考えはない」とした上で、「イスラエルに敵対的でない限り、ガザ地区を誰が支配するか、あらゆる選択肢を議論する用意がある」と述べました。 こうした中、ガザ地区とイスラエルの境界付近では11日も照明弾が降り注ぐなど、夜間も戦闘が続く様子が見られました。ガザ保健当局はこれまでに1万8205人が死亡、4万9645人がケガをしたと主張しています。
■12月11日 「ハマス」の戦闘員ら500人以上を拘束 イスラエル軍が発表
イスラエル軍は11日、過去1か月でイスラム組織「ハマス」の戦闘員ら500人以上を拘束したと発表しました。 イスラエル軍によるハマス戦闘員の拘束をめぐっては、下着姿の男性らの映像が拡散されて批判の声もあがっています。こうしたなか、イスラエル軍は新たに拘束された男性らを服を着た状態で連行する写真を公開しました。 イスラエル軍は11日、過去1か月でハマスの戦闘員ら500人以上を拘束し、その半数以上をイスラエルに連行し取り調べていると明らかにしました。 また、ガザ地区とイスラエルとの境界にあるケレム・シャローム検問所でも、搬入物資の安全検査を実施すると発表しました。検査量がふえるため、ラファ検問所を通じてガザ地区に搬入できる物資の量は2倍になると主張しています。 一方、アメリカのワシントン・ポストは11日、イスラエル軍が今年10月、イスラム教のシーア派組織「ヒズボラ」の拠点があるレバノン南部に対して、アメリカが供与した「白リン弾」を使用し、民間人9人がけがをしたと報じました。白リン弾は激しいヤケドといった被害をもたらすことから民間人などを標的に使うのは非人道的とされていて、アメリカも懸念を示しています。